メルセデスベンツのデジタル生産システム「MO360」のイメージ《photo by Mercedes-Benz》

メルセデスベンツは8月4日、オンラインイベントの「Meet Mercedes DIGITAL #9: MO360-Digital production @ Mercedes-Benz」を、8月6日14時(日本時間8月6日21時)から開催すると発表した。

「Meet Mercedes DIGITAL」は、メルセデスベンツのオンラインイベントだ。その第9回目では、メルセデスベンツの自動車生産におけるデジタル化への最新の取り組みとして、「MO360」を発表する。

メルセデスベンツカー・オペレーション(MO)の最新システムが、MO360だ。MO360は、ソフトウェアアプリケーションで構成されており、複雑な車両の生産を最大限に効率化する。たとえば、世界中の30を超える工場からのデータをビッグデータ分析や人工知能(AI)によって統合することを可能にした。メルセデスベンツは、MO360の使用によって、2022年までに生産効率が15%以上向上すると予測している。

メルセデスベンツは30年間、自動車生産のデジタル化を進めてきた。新しいMO360システムは、メルセデスベンツ乗用車の生産スペシャリストとダイムラーのIT専門家が、緊密に協力して開発した。2020年9月に開所するドイツ・ジンデルフィンゲンの「ファクトリー56」では、初めてMO360をフル活用する予定だ。

MO360は、ソフトウェアアプリケーションを組み合わせて、工場の最も重要な生産プロセスとITシステムからの情報を統合する。MO360は生産管理を大幅に最適化する。各従業員にリアルタイムで情報と作業指示を配信する。メルセデスベンツは最先端のクラウドソリューションが、広範なビッグデータ処理を可能にする、としている。