アプリ開発イメージ画面《写真提供 ナビタイムジャパン》

ナビタイムジャパンは、ナビゲーションアプリ開発キット「NAVITIME SDK」にて、バイクと自転車のルート検索への対応を開始した。SDKでバイクや自転車向けの機能を提供するのは日本初となる。

NAVITIME SDKは、ナビタイムジャパンが提供する地図表示機能や目的地までのルート検索、音声ナビゲーション機能をSDK(Software Development Kit)として提供する、法人向けサービス。顧客のPC、スマートフォン・タブレットにてシステム構築ができる。

スマートフォン・タブレット向けの「NAVITIME SDK」では、これまで自動車(大型車を含む)向けのカーナビゲーションシステムの開発環境を提供してきたが、今回、バイクと自転車のルート検索に対応。ナビタイムジャパンが個人向けに提供しているバイク専用ナビゲーションアプリ「ツーリングサポーター」や自転車専用ナビゲーションアプリ「自転車NAVITIME」と同等のナビゲーション機能の開発が可能になった。

バイク向け機能では、原付2種(50cc超〜125cc)や軽二輪(125cc超〜250cc)など、事前に設定したバイクの排気量を考慮したルート案内が可能。国内にはバイクの排気量における通行規制があるが、これらの規制標識を見落としたり、自動車の流れに乗ってしまったりするなど、配送員が誤って通行禁止区間に進入してしまうといった、危険運転を未然に防ぐ。

自転車向け機能では、高低差グラフの表示や自転車用の条件設定が可能。推奨、坂道回避優先、距離優先、大通り優先、裏通り優先、坂道優先、サイクリングロード優先の7種類のルートを表示する。自転車ルートは、サイクリングロードや自転車専用道など自転車特有のさまざまな情報を考慮する必要があり、独自調査により地道に収集・整備することで、提供を可能としている。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大により、宅配需要が拡大する中、バイクや自転車を使用する配送員を抱える事業者向けに、専用のナビゲーションを開発できるSDKを提供することで、従業員の安全支援への貢献を目指す。