(イメージ)《イラストAC》

警察庁は7月28日、2020年上半期(1〜6月)の道路交通法違反取締り状況を発表した。

それによると告知・違反件数は前年同期比2.5%減の280万6365件だった。違反別では、携帯電話使用などは同60.2%減の15万3001件と大幅に減少した。昨年12月に施行された改正道路交通法で運転中の携帯電話使用の違反点数、罰則、反則金が厳罰化されたためと見られる。

飲酒運転は同9.2%減と減少したものの、1万1292件と依然として高水準だった。最高速度違反は同1.9%増の57万6415件と増加した。このうち、50km/h以上の違反は5986件、同22.1%減だった。

積載違反は同2.0%増の6453件だった。

行政処分では、シートベルト装着義務違反は同18.7%減の25万5300件だった。ヘルメット着用義務違反は同6.3%増の4289件だった。

放置違反金納付命令件数は同9.7%減の42万0828件だった。

一方、高速道路での道路交通法違反取締り状況では、取締り件数が同13.0%減の28万2521件と大幅減少した。違反別の最多は速度違反40km未満で同0.6%増の15万3837件だった。次いで通行帯違反で同11.2%増の3万5328件と大幅に増えた。携帯電話使用などは同54.0%減の1万1140台と半減した。あおり運転も厳罰化されたが、車間距離不保持は同8.1%減の5757件だった。