19日、富士スピードウェイでSUPER GT第1戦の決勝レース(66周、約300km)が行われ、#37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)が優勝。5位までをトヨタ・スープラが独占した。
無観客で行われ、様々な新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策が施された中で開催されたSUPER GT第1戦富士。日程も短縮され、土曜日はフリー走行のみ、そして日曜日の午前に公式予選、午後に決勝レースが行われた。
前日のフリー走行に引き続き公式予選も僅差の争いとなり、ポールポジションを獲得したのは#37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)。0.1秒差で#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)。以下#36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)、#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)と、トヨタ・スープラ勢、ホンダNSX勢が上位を分け合う形となった。
15時にスタートした決勝レースはスタート直後に#100 RAYBRIG NSX-GT山本尚貴がひとつ順位を上げて3位に浮上。ポールポジションの#37 KeePer TOM'S GR Supraニック・キャシディ、2番手スタートの#8 ARTA NSX-GT野尻智紀は順位をキープした。その後、後方でクラッシュがありマシンを排除するためにセフティーカーが導入され、6周目からレースが再開。再開後はトップの#37 KeePer TOM'S GR Supraが逃げ、後続は4位の#36 au TOM'S GR Supraフェネストラズを含めた3台での2位争いとなった。しかし2番手を走行していた#8 ARTA NSX-GTは徐々に順位を落とし、2位争いは#100 RAYBRIG NSX-GTと#36 au TOM'S GR Supraの一騎打ちに。この勝負は23周目に決着がつき#36 au TOM'S GR Supraが2位浮上。これでトムスチームがワンツー体制となった。
上位のピットストップが終わった34周目、トップ#37 KeePer TOM'S GR Supra平川亮は後続に18秒もの大差をつけて独走状態となっていたが、37周目にコース上に停止したマシンを排除するために再びセフティーカーランとなり、その差はクリア。その結果、レース再開後には同じトムスチームの#36 au TOM'S GR Supra関口雄飛とバトルを繰り広げることになった。しかし逆転には至らず、最終的に#37 KeePer TOM'S GR Supraは後続に5秒の差をつけてポールトゥウィンを達成した。
2位は#36 au TOM'S GR Supraで昨年の第3戦鈴鹿以来のトムスチームのワンツーフィニッシュ。レース終盤、徐々にトヨタ・スープラ勢がホンダNSX勢に襲いかかり、11番手スタートから追い上げを図った#14 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔)が3位、5番手スタートの#38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)が4位、そして5位に6番手スタートの#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(中山雄一/山下健太)が入り、トップ5をトヨタ・スープラ勢が占める結果となった。
2位争いを展開していた#100 RAYBRIG NSX-GTは最終的に6位でチェッカー。ニッサンGT-R勢は#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)の7位が最上位だった。
GT300クラスは#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)がポールポジションを獲得。以下#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)、#2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)、#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)、#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)と続き、決勝レースも序盤はこの5台で上位争いが繰り広げられた。
24周目、トップを走行していた#65 LEON PYRAMID AMGがピットインしたがタイヤ交換に手間取り一旦20位までダウン。しかし2度目のセフティーカーランにも助けられ、レース再開後は5位まで順位を戻してきた。この時点でトップは#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT。これに#11 GAINER TANAX GT-Rが続き、その後ろは#2 シンティアム・アップル・ロータス、#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、#65 LEON PYRAMID AMGの3台で激しい3位争いを展開していた。
ここに11番手スタートから追い上げてきた#10 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)と、22番手スタートから追い上げるも途中ペナルティーを受け25位まで後退し、そこから怒涛の追い上げをみせた#55 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)が追いつき、3位争いは5台による激しいバトルがファイナルラップまで続いた。
トップ2は徐々に後続との差を広げながら周回を重ね、#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTがチーム初優勝を達成。GT500との両クラスでスープラが優勝する結果となった。そしてGRスープラとドライバーの川合孝汰ににとっては、嬉しいデビューレースウィンとなった。
2位は#11 GAINER TANAX GT-R。そして5台による激しい3位争いは、#2 シンティアム・アップル・ロータスが3位を守りきり表彰台を獲得。以下#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R、#10 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R、#65 LEON PYRAMID AMG、#55 ARTA NSX GT3の順でチェッカーを受けた。
次戦は再び富士スピードウェイを舞台に、8月8日・9日の日程で開催される。
■SUPER GT第1戦富士 決勝レース結果GT500クラス(トップ10)
1. #37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)
2. #36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)
3. #14 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔)
4. #38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)
5. #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(中山雄一/山下健太)
6. #100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
7. #3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)
8. #8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)
9. #19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)
10. #24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)
■SUPER GT第1戦富士 決勝レース結果GT300クラス(トップ10)
1. #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
2. #11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)
3. #5 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(坂口夏月/平木湧也)
4. #56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)
5. #10 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)
6. #65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)
7. #55 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)
8. #34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/ジェイク・パーソンズ)
9. #4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
10. #9 PACIFIC NAC D'station Vantage GT3(藤井誠暢/ケイ・コッツォリーノ)
【SUPER GT 第1戦】#37 KeePer TOM'S GR Supraが優勝…スープラが5位までを独占しGT300クラスもスープラが優勝
2020年07月19日(日) 20時59分
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