電気バスを使った実証実験のイメージ《画像提供 西日本鉄道》

九州電力、九電テクノシステムズ、西日本鉄道の3社は、西鉄アイランドシティ自動車営業所で運行している電気バスを、電力の需給バランス調整に活用する実証試験を実施すると発表した(7月2日)。

実証実験では、九電グループが開発した大型車向け充放電器を使用して九州電力、九電テクノシステムズからの遠隔指示に基づいて電気バスの蓄電池を充放電することで、電力需給バランス調整への活用可能性を検証する。

また、電気バスに蓄えられた電力を放電することで、バス営業所の電力ピークカットや深夜電力の活用など、エネルギーマネジメントにも取り組む。

九州電力、九電テクノシステムズは、大型車向け充放電器、VPPシステムなどを開発する。電気バスが営業所に待機している時間帯にVPPシステムからの指令で電気バスの蓄電池を充放電し、需給バランス調整力としての活用可能性や、事業所のエネルギーマネジメントへの適用可能性を検証する。

西鉄は路線バス事業者として105.6kWhの大容量蓄電池を搭載した電気バスをエネルギーリソースとし、VPP実証事業に参画する。