フォルクスワーゲンの従業員による ID.3の実証テスト《photo by VW》

フォルクスワーゲンは6月22日、新型EVの『ID.3』(Volkswagen ID.3)の9月からの欧州での納車開始を控えて、従業員による同車の実証テストを開始した、と発表した。

「ID.ファミリー」として、最初に生産を開始したのが、フルコネクテッド機能を備えたコンパクトEVのID.3だ。ロングホイールベースと短いオーバーハングが特長で、内燃エンジンが搭載されていないため、前後アクスルを車両のより外側に配置することを可能にしている。

ID.3には、電動車専用に新開発された「MEB」(モジュラー エレクトリック ドライブ マトリックス)車台を使用する。モーターがギアボックスとともにリアアクスルに組み込まれ、後輪を駆動する。モーターからリアアクスルへのパワーの伝達は、1速ギアボックスを介して行われる。

ID.3では、バッテリーが他のコンポーネントとともに、車両のフロア下に効率よく搭載される。バッテリーの蓄電容量は、45kWh、58kWh、77kWhの3種類のグレードが選択できる。新しい燃費基準のWLTPモードにおいて、330〜550kmの航続を実現している。

充電は、AC(交流)、三相交流、DC(直流)で充電できる。出力100kW の急速充電に対応したおり、30 分の充電でおよそ290kmの走行が可能なバッテリー容量を充電できる。

フォルクスワーゲンは、このID.3の9月からの欧州での納車開始を控えて、従業員による同車の実証テストを開始した。ドイツ・ザクセン州の3つの工場の従業員150人に、ID.3を引き渡し。リアルワールドの条件で毎日テスト走行を行い、使用状況や運転行動に関する匿名データを収集・分析する。

150台のID.3は今後数か月にわたって、延べ数十万kmを走行する。9月の欧州での納車開始を前に、日常的な適合性を確認していく。

フォルクスワーゲン ID.3《photo by VW》 フォルクスワーゲン ID.3《photo by VW》 フォルクスワーゲン ID.3《photo by VW》 フォルクスワーゲン ID.3《photo by VW》 フォルクスワーゲン ID.3《photo by VW》 フォルクスワーゲン ID.3《photo by VW》 フォルクスワーゲン ID.3《photo by VW》 フォルクスワーゲン ID.3《photo by VW》