保険・サービスイメージ《画像:スマートドライブ》

スマートドライブと損保ジャパンは6月23日、従来の自動車保険のような「モビリティにつく保険」から、移動手段の多様化に対応する「ヒトにつくモビリティ保険・サービス」を検討・開発するために、業務提携契約を締結したと発表した。

近年、MaaSやCASEに代表されるモビリティ産業の大きな変革により、「所有から使用へ」という、移動に対する価値観や行動の変化が加速している。

スマートドライブでは、移動に関するさまざまなデータを収集・解析し、業界・業種に関係なく、オープンにつながるプラットフォームをグローバルに展開。また、移動に関するデータを取得しやすいデバイスの開発から、取得データの利活用やサービス開発まで一貫して行ってきた。

損保ジャパンはこれまで、一時的な自動車利用の補償ニーズに応える時間単位型自動車保険「乗るピタ!」を開発し、自動車の「所有から使用へ」という変化に対応。また、今後は自動車だけでなく自転車や公共交通機関など、あらゆる移動手段に対応する商品が必要になると予想されることから、顧客ニーズや必要となるデジタル技術を検証してきた。

今回、今後発展するさまざまな移動サービスの領域にて、両社の強みを掛け合わせることで、顧客の安心・安全・健康を実現したいという方針が合致したことから、業務提携契約に至った。今後、スマートドライブの移動に関するさまざまなデータの利活用のノウハウと、損保ジャパンの移動手段別の事故やトラブルのデータなどを掛け合わせて、収集データの精度検証を進めていく。その上で、従来の自動車保険のような「モビリティにつく保険」だけでなく、顧客ごとのリスクに応じた「ヒトにつくモビリティ保険・サービス」の開発を推進することに加え、デジタルを活用した新たな顧客体験価値の向上を目指す。