ジャガー I-PACE《photo by Jaguar》

ジャガー・ランドローバー(Jaguar Land Rover)は6月15日、2019年度通期(2019年4月〜2020年3月)の決算を発表した。

同社の発表によると、売上高は229億8400万ポンド(約3兆1110億円)。前年度の242億1400万ポンドに対して、5.1%減と2年連続のマイナスとなった。

また、2019年度の最終損益は、4億6900万ポンド(約635億円)の赤字。2年連続の赤字だが、前年度の33億2100万ポンドの赤字から、赤字幅は縮小している。

赤字となった要因は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の影響により、新車販売が落ち込んだのが大きい。2019年度の世界新車販売台数は50万8659台。前年度比は12.2%減と、2年連続で前年実績を下回った。

全販売台数50万8659台のブランド別の内訳は、ジャガーが14万0593台を売り上げ、前年度比は22%減と後退。ランドローバーは36万8066台にとどまり、前年度比は7.7%減と、2年連続のマイナスだった。

そんな中、車種別の2019年度実績では、ランドローバーは『レンジローバー イヴォーク』が新型効果で、前年同期比24.7%増と好調。新型『ディフェンダー』も良好な立ち上がりを見せる。ジャガーはEVの『I-PACE』が、前年同期比40%増と伸びている。

ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク 新型《photo by Land Rover》 ランドローバー・ディフェンダー 新型《photo by Land Rover》