日野自動車《写真提供 日野自動車》

日野自動車は6月2日、深刻化する物流の課題解決に向けて、日野の子会社のネクストロジスティクスジャパン(NLJ)に、ニチレイロジグループ本社、日本梱包運輸倉庫、三菱UFJリースの3社が出資すると発表した。

3社は合計で4000万円を出資して各社が持つそれぞれの知見や技術によってNLJと各社が目指す新たな幹線輸送スキームで積載率、輸送効率の向上や、将来的な幹線輸送の物流拠点(クロスドック)拡張に向けた枠組みづくりを進める。

具体的には、ニチレイロジグループの持つ低温物流に関する豊富な知見を活かし、業界ニーズの大きいコールドチェーン輸送を行うことで、積み荷のバリエーションを増やす。日本梱包運輸倉庫が多数保有するダブル連結トラックに関するノウハウの活用により、前後の荷室毎に温度設定を変えるなど、従来は対応していなかった常温と低温の荷物の同時輸送の実現を目指す。

また、三菱UFJリース、三菱UFJフィナンシャル・グループ各社のノウハウによって将来的なクロスドック拡張などにも迅速に対応できるよう、物流施設の開発・保有に加え、アセットマネジメントスキームを構築する。

NLJは、ドライバー不足や積載率の低下という物流における課題解決のため、効率的に荷を運ぶソリューションづくりをパートナー企業とともに実施していくため、2019年12月に事業を開始した。

新たな幹線輸送スキームイメージ図《画像提供 日野自動車》