VWグループと中国のJACとの調印式。合弁会社のJACフォルクスワーゲンへの出資比率を50%から75%に引き上げる《photo by VW》

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は5月29日、eモビリティを推進する目的で、中国のJAC(安徽江淮汽車)との合弁会社、JACフォルクスワーゲンへの出資比率を、50%から75%に引き上げると発表した。

JACは、中国安徽省に本社を置く乗用車および商用車メーカー。主に重、中、軽トラック、多機能商用車、SUV、セダン、バス、シャシー、トランスミッション、エンジン、アクスルユニットなどの主要コンポーネントを手がける。JACは2つの自動車ブランドを擁する。

フォルクスワーゲングループとJACは2017年、合弁契約を締結し、EVを共同開発・生産するJACフォルクスワーゲンを設立した。フォルクスワーゲングループは中国において、第一汽車(FAW)と上海汽車(SAIC)に続いて、JACとも協力し、電動車攻勢に乗り出している。

フォルクスワーゲングループは今回、JACフォルクスワーゲンへの出資比率を、50%から75%に引き上げると発表した。2025年までに、JACフォルクスワーゲンのEVのラインナップを、最大5車種に拡大する計画だ。

なお、フォルクスワーゲングループは、合弁パートナーのJACの株式の50%を取得する予定。同時に、リチウムイオンバッテリーを手がけるGotion High-Tech(国軒高科)の株式の26%も取得し、電動化を加速させる。