パイオニアとコンチネンタルが協業して開発を進める新しいユーザーエクスペリエンスの統合コックピット(イメージ)《画像:パイオニア》

パイオニアと独コンチネンタルは5月26日、今後車両への搭載増加が見込まれる統合コックピット開発における、戦略的パートナーシップの締結に合意したことを発表した。

これまで、自動車のコックピットはドライバーへ情報を表示するメーターパネルと、ドライバーと助手席用のセンタースタックディスプレイで構成されていた。しかし、情報、サービス、機能の相互コネクティビティに対する高まりにより、この構造はもはや理想的ではなくなり、車両内の全ディスプレイと操作要素を統合した次世代コックピットの開発が求められている。

統合コックピットの実現のためには、ハードウェアに関係なく、単一の高性能コンピュータで多くのソースに付随するソフトウェアを提供する必要がある。今回の協業では、パイオニアのナビゲーションをはじめとするインフォテインメントソリューションをコンチネンタルの車両向け高性能プラットフォーム「コックピットHPC」に統合する。コックピットHPCは、車両内のすべてのディスプレイと操作要素を統合したユーザーインターフェースを実現。コンテンツは表示制限なく、ユーザーが個別に配置できるほか、予想される重大な場面毎に必要な情報のみを優先して表示できる。

両社は今回の協業を通じて、両社は今後、安全で直感的な操作が可能な次世代HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を備える統合コックピットの開発を進め、アジア市場を中心に提供していく。

パイオニアのインフォテインメントソリューションが統合されたコンチネンタルのコックピットHPC(イメージ)《画像:パイオニア》