フォードモーターの米国ミシガン州ディアボーン工場《photo by Ford Motor》

◆フォードモーターはピックアップトラック工場の生産を再開

フォードモーター(Ford Motor)は5月18日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の影響で休止していた米国工場において、生産を再開した、と発表した。

生産を再開したのは、米国ミシガン州ディアボーンのトラック工場。フォードブランドの主力ピックアップトラック、『Fシリーズ』などを生産している。

フォードモーターは生産再開にあたって、従業員に新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ対策を徹底する。出社時には、非接触の体温測定を行う。施設に入るすべての人に、マスク着用を義務づける。社会的距離を保てない場合は、フェイスシールドの着用などが必要になる。

フォードモーターは、社会的距離を維持するための工場のレイアウトの変更など、従業員の健康を守るために、グローバルで新型コロナウイルス対策を実施していく、としている。

◆FCAは2か月ぶりに米国生産を再開

FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は5月18日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休止していた米国工場において、生産を再開した、と発表した。

FCAは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月18日から米国の工場を閉鎖していた。それから2か月を経て、5月18日に生産を再開した。まずは、ミシガン州の6工場、オハイオ州の2工場の合計8工場において、生産を再開している。

FCAは生産再開にあたり、新型コロナウイルスから従業員を保護する新たなガイドラインを定めた。消毒の徹底や社会的距離の維持をはじめ、従業員とすべての訪問者に、ガイドラインを適用する。

出社時には、体温を測定し、自己申告する。赤外線カメラを設置して、従業員や訪問者が自己申告した内容を確認する。さらに、政府機関の指示に従い、従業員は施設内では常にマスクとゴーグルを着用する必要がある。従業員は、消毒スプレーを使用する際にも、手袋とゴーグルを着用するよう求められる。

また、大規模な従業員の集まりを最小限に抑えるために、出社時間や昼食の時間をずらした、としている。

フォードモーターの米国ミシガン州ディアボーン工場《photo by Ford Motor》 フォードモーターの米国ミシガン州ディアボーン工場《photo by Ford Motor》 FCAの米国ミシガン州ウォーレン工場《photo by FCA》 FCAの米国ミシガン州ウォーレン工場《photo by FCA》 FCAの米国ミシガン州ウォーレン工場《photo by FCA》