ポルシェ911タルガ《photo by Porsche》

独ポルシェが18日に発表した『911タルガ』(Porsche 911 Targa)は「911」シリーズの中でも特徴的なモデルだ。ポルシェよると、技術設計や車体は、ウエストラインから下の多くを「911カレラ4カブリオ」と共有するという。寸法やシルエットはほぼ「カレラ」と同じだが、ビジュアルはまったく異なる。

エクステリアデザインは、新型タルガの強化された性能を反映している。車体前部では従来型より幅が45mm広がり、それは突出したホイールアーチからも明らかだ。ホイールサイズは「タルガ4」で前:19インチ、後:20インチ、「タルガ4S」でそれぞれ20インチ、21インチ。ボンネット中央の段差は初代911へのトリビュートだという。ボディ外板の素材は前後エンドの一部を除いてアルミニウム製だ。

新世代911(992)では従来型より空力性能の向上が図られており、それはタルガモデルでも同じだ。リアスポイラーと冷却気フラップは、車速やドライビングモードに応じて形態が変わるという。空力特性は、燃費優先の「エコ」モードから、運動性能最適化の「パフォーマンス」モードまで変化する。

インテリアの造形は「カレラ」と共通点が多く、迷いのない直線的な構成のダッシュボードと奥まった計器類は、70年代の911にインスパイアされたもの。ドライバー正面、インパネの中央にはポルシェらしく回転計が置かれる。センタースクリーンは10.9インチ、ポルシェ・コミュニケーション・マネジメント(PCM)を操作・表示する。PCMのナビゲーションはオンラインで、欧州仕様は「swarm」データに対応している。

ルーフシステムは、ソフトトップとリアガラスの、2つの可動部品が機構の特徴だ。この構成は従来型と変わらない。開閉は電動で、所要時間は片道19秒。クローズドからオープンになる行程は、ボタンを押すとリアウインドウが持ち上がり、同時にロールバーの外側のパネルも開いて、ソフトトップを収納する機構が始動する。ソフトトップはZ字型に折り畳まれてリアシート後方に格納されると、ロールバーのパネルとリアウインドウが再び閉じる。現時点でソフトトップの閉じた写真や開閉機構の写真は発表されていないが、資料の文章からは従来型と同様の仕組みと思われる。

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