トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・トルコ(TMMT)《photo by Toyota》

◆トヨタは英国とトルコで生産再開

トヨタ自動車の欧州部門は5月8日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の影響で休止していた英国とトルコの両工場が、5月11日に生産を再開すると発表した。

トヨタのトルコの車両組み立て工場TMMTは現在、『C-HR』と『カローラセダン』を生産している。5月11日に従業員が再び出社し、新しい作業環境における安全への理解を深める。その後、生産は5月12日から減産体制で再開され、市場状況の変化に応じて、段階的に生産量を引き上げる。

英国ウェールズのトヨタのエンジン工場、トヨタモーターマニュファクチャリングUK(TMUK)ディーサイドも、5月11日に生産を再開する。最初の2日間を新しい安全基準、社会的距離と衛生対策への訓練に充当し、5月13日から、生産が段階的に再開される。

これらの2つの工場を再開する要因のひとつが、ヨーロッパ各国方政府が発表したロックダウンの緩和だ。これにより、一部の国ではディーラーの営業再開と新車販売の再開が可能になった。サプライチェーンの準備も整いつつある。

3月18日にTMUK ディーサイド、3月21日はTMMTで生産が停止された。生産再開は、およそ2か月ぶりとなる。生産再開にあたっては、社会的距離の維持、徹底した消毒、マスクの着用、大規模な人の集まりの回避などが実行される。

◆フェラーリはイタリアの2工場でフル生産に

フェラーリ(Ferrari)は5月8日、新型コロナウイルスの感染拡大により休止していたイタリアのマラネッロとモデナの両工場において、フル生産に移行した、と発表した。

フェラーリは3月14日から、イタリア・マラネッロとモデナの両工場での生産を一時停止していた。およそ2か月ぶりの生産再開となる。

フェラーリは生産再開に際して、「Back on Track」プログラムを導入した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための新しいルールなど、すべての従業員の健康と安全を目的とした新しいプログラムが導入された。

5月8日、マラネッロとモデナの両工場は、Back on Trackプログラムに沿って、段階的にフル生産体制に移行した。ラインオフした最初のフェラーリは、黒とグレーのカラーリングを備えた『モンツァSP2』だった。

翌日には、『812 GTSスパイダー』と『F8トリブート』がラインオフ。新しいフェラーリは、米国、オーストラリア、ドイツに向けて、出荷準備に入っている。

TMUK、トヨタ自動車の英国工場《photo by Toyota》 フェラーリ・モンツァ SP2《photo by Ferrari》 フェラーリ F8トリブート《photo by Ferrari》 フェラーリ 812 GTS《photo by Ferrari》