FCAのイタリア、トリノ本社《photo by Getty Images》

FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は5月5日、2020年第1四半期(1〜3月)の決算を発表した。

同社の発表によると、第1四半期の売上高は205億6700万ユーロ(約2兆3600億円)。前年同期の244億8100万ユーロに対して、16%のマイナスだった。

一方、第1四半期の最終損益は、16億9400万ユーロ(約1945億円)の赤字。前年同期の5億0800万ユーロの黒字から、赤字に転じている。

赤字決算となったのは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大による部分が大きい。グローバル規模での工場の一時的な生産停止と、世界的な新車需要の低迷の影響を受けた。

FCAのマイク・マンリーCEOは、「前例のない逆境において、FCAの最優先事項は従業員とコミュニティの健康と安全だ。新型コロナウイルスは業務に大きな影響を与えており、今も続いている」と述べている。

FCAのイタリア・メルフィ工場《photo by FCA》 FCAのイタリア・メルフィ工場《photo by FCA》