後続無人のトラック隊列走行の技術《画像 国土交通省》

豊田通商は、テストコースで後続無人システムによるトラック隊列走行の実験に成功した。3月31日に発表した。

豊田通商は、経済産業省、国土交通省から「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業:トラックの隊列走行の社会実装に向けた実証」を受託し、2016年度から2018年度までの間、トラック隊列走行の研究開発を実施、2019年度も引き続き受託した。

2019年度は、後続車無人システムについて2019年6月25日から2020年2月28日まで、新東名高速道路・浜松いなさIC〜長泉沼津ICの公道実証を実施してきた。これまでの試験を通じて確認された課題や、電子牽引の技術要件に対応するための技術を開発してきた。

2019年度に開発した技術は先頭車による後続車の一体操作機能と状態監視機能、車両制御装置の冗長化、先頭車ドライバー運転支援機能、隊列車間への車両割り込み抑止用LED表示器、隊列走行状態における異常発生への対応などを新たに追加した。

開発した車両を使って3月18日にテストコースで実際に後続車無人状態での隊列走行を実施した。

2020年度は、公道でのトラック隊列走行の後続車無人システム(後続車無人状態)の実現に向け、新東名高速道での実証や必要な開発を実施していく。

2019年度の実証で開発した技術《画像 国土交通省》 トラック隊列走行の実証実験車両の外観《画像 国土交通省》