ヤマハ発動機は1月27日、「電動アシスト自転車の発明と上市」で、科学技術と経済の会が主催する「第8回技術経営・イノベーション大賞」の「経済産業大臣賞」を受賞したと発表した。
今回の受賞では、世界で初めて電動アシスト自転車を発売して自転車業界に新たなカテゴリーを築いた点、その後の機能進化、価格バリエーション等を経て、買い物や子育て、通勤・通学、レジャー利用などへ拡がりを見せた点、またシェアリング事業との親和性も高く、社会貢献や社会課題の改善に寄与した点が評価された。
技術経営・イノベーション大賞は、経済の発展、社会の変革、競争力の向上、福祉の向上、SDGsへの貢献など、世の中を変革する優れたイノベーション事例を表彰するもの。その内容や実践プロセスを広く紹介し、次世代の経営者や技術者に役立ててもらうことで、日本経済の発展、社会の変革、グローバル競争力の向上等に貢献することを目的として2012年に設立。今回で8回目となる。
現在、世界に市場を広げた電動アシスト自転車は、1993年に世界新商品としてヤマハ発動機が発売した「ヤマハパス」がその第一歩だった。ヤマハパスは、「人々の利便性向上を通じた社会貢献」「地球環境問題とエネルギー事情の改善」「交通問題への改善」への寄与を目指し、自転車に乗れる人なら誰もが快適に乗れる新しい乗り物として開発。開発は平坦ではなく、それまで世の中に無かった新しいモビリティを生み出すモノづくりへのこだわり、公道で自転車区分として走行できるための準備など、様々な失敗と苦労を乗り越え発売。人間感覚を最優先にして生み出したヤマハパスは、ユーザーからの支持を着実に獲得し、人々の暮らしに役立つ頼もしい一般的な存在になった。
ヤマハ発動機、世界初の電動アシスト自転車発明・発売で「技術経営・イノベーション大賞」を受賞
2020年01月27日(月) 13時45分
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