クーペのよう!というギャラリーの声も。アストンマーティン、東京オートサロンにDBXを出展。《撮影:中込健太郎》

アストンマーティンは東京オートサロンに『DBX』と『DBSスーパーレッジェーラヴォランテ』の2台を展示した。

2019年11月に発表されたばかりのDBX、広く大々的に一般公開される貴重な機会にもなっており、かなり注目となっている。「一度見てほしい」とアストンマーティンでは話す。

「写真ではどうもこの魅力をお伝えしきれないと思うのです。非常に凝ったディテールの処理、そして繊細なライン、同時に、他に類を見ない力強い造形を持っています」

「そして悪路走破性、ユーティリティ、ホスピタリティなど、多くの面でオリジナリティにに溢れた作り込みがなされたモデルであるということは、一度実車を見ていただかないとお判りいただけない部分かもしれません」

5mを超える全長のボディは堂々たるものながら、「流麗」「クーペのよう」といった声もギャラリーからは聞かれた。前席ドアの開閉一つを見ても、ボディパネルの境界部分で単に外側にせり出すだけではなく、ドアの前方が複雑にボディ内側に格納されるように開閉。巧妙なギミックではあるものの、都市部などで、決して、コンパクトとはいいがたいボディサイズのクルマの利便性を向上させることにも寄与している。

「このモデルは、すでにアストンマーティンに乗っているファンにとっての利便性の高い一台という需要と、今までアストンマーティンになじみのなかったユーザーにとって初めての一台という選択肢、両方の役割を持っています」

エンジンルームを見るとほかのアストンマーティンでもそうであったようにエンジンは手組み。担当した職人のネームプレートが貼られていた。伝統的でありながら初のSUV。まさに百聞は一見に如かず、だ。

2019年11月に発表されたばかりのプレミアムSUVだ。《撮影:中込健太郎》 世界中のプレミアムブランドが相次いで高級SUVをラインナップに加える流れだけで誕生したモデルではない。《撮影:中込健太郎》 デザイン的には伝統のDBグリルが目を引く。《撮影:中込健太郎》 見る角度で表情にアクセントをもたらすこのペイントは黒か、パープルか。ミノタウルグリーンというカラー。ゴールドがかったメタリックが妖艶さ、荘厳さを演出する。《撮影:中込健太郎》 エンジンハンドビルド。このモデルの為にデザインされたボディで、このエンジンを積むためのスペースといった風情のエンジンルームそのものに特別感が漂う。《撮影:中込健太郎》 エンジンを組んだ担当した職人のプレートが貼られていた。《撮影:中込健太郎》 内装の造形も武骨さは片りんも感じさせない。《撮影:中込健太郎》 ボディ形状もかなり本格的なオフロード仕様に仕立てられている。段差のないフロアは水中走行をしないまでも、足元の悪い場所での乗降でも衣服を汚さない「配慮」がこめられている。《撮影:中込健太郎》 フラットでシンプルなラゲッジスペース。英国車なので「シューティングブレーク」のような用途も想起させる。《撮影:中込健太郎》 リアゲートのユーティリティを向上させるリアの車高昇降用スイッチ。《撮影:中込健太郎》 DBXの周りは、何周もしてしまいたくなる。新鮮な衝撃をもたらしてくれるフォルムだ。《撮影:中込健太郎》 もちろん、室内の材質は豊富な選択肢が用意され組み合わせることが可能だ。《撮影:中込健太郎》 展示車にはガラスルーフが装備されていた。《撮影:中込健太郎》 ボンネットの開いた状態でのフェンダーと、ドアの境目。ドアの蝶番が凝った動きをして、内側に潜り込むように開閉する。クーペが主力モデルのアストンマーティンにおいて、開閉スペースが比較的小さい点は利便性の点で大きな優位点になるだろう。《撮影:中込健太郎》 丁寧な刺繍の施されたレザーシート。《撮影:中込健太郎》 室内はすべてのシートのパッセンジャーが快適な時間を過ごすことができるスペースを確保している。《撮影:中込健太郎》 柔らかくきめの細かい上質なレザーシート。《撮影:中込健太郎》 ボートなどアクティブなライフスタイルを楽しみたい人のためにはヒッチメンバーもオプションで装着可能だという。《撮影:中込健太郎》 もう一台の展示車両。DBSスーパーレッジェーラヴォランテ。《撮影:中込健太郎》 スーパーレッジェーラの文字、ボンネットでクラシカルに。《撮影:中込健太郎》 商談スペースも活況を呈していた。《撮影:中込健太郎》 DBSのエンジンルーム。《撮影:中込健太郎》 V12気筒をめでられることだけでももはやこのクルマの価値がある。《撮影:中込健太郎》 誰が組んだのか。知っているわけではないしが、こういうコミュニケーションを大切にするという心遣いもアストンマーティンらしさか。《撮影:中込健太郎》 ちなみにDBSのトランク。かくも特別なトランクの割には、決して広大なスペースではないが使い勝手がよさそう。手前に見えるのはオプションの専用アンブレラ。《撮影:中込健太郎》