東京オートサロン2020、テインのブースで、開発中という『90スープラ』用のダンパー交換キットと『グランエース』用の高強度プラットフォームを発見した。プラットフォームとはダンパーのシェルとロッドを合わせた部分。ダンパーの容量、基本的な強度、性能を左右する部品のことだ。
スープラ用の交換キットは、純正のソレノイド式調整機構のついたダンパーとカプラーオンで交換可能な車高調整式ダンパーだ。純正の調整機能を生かしたまま、ダンパー交換が可能だ。用途はストリート用だが、ダンパーの特性と調整の幅を広げているので、サーキット走行も対応可能とのことだ。
最近の純正でアクティブ制御機能の付いたサスペンションの場合、社外品やアフターパーツに交換すると、ECUがメンテナンスや故障のエラーを出してしまい、最悪の場合、走行に影響がでてしまう。この場合、純正のコネクターに「エラーキャンセラ」を取り付ける必要がある。エラーキャンセラは、ECUにダミーの信号を送る電子ユニット。ようはダミーなので、コンソールで減衰率などの調整を行っても、当然それが交換ダンパーに反映されることはない。
仮に交換したダンパーが調整機能を持っていたとしても、従来型のダイヤル式の手動で行うか、有線リモコンのコントローラーを後付けすることになる。開発中のダンパーはそれが必要ない。価格や発売時期は未定だそうだ。
もうひとつの参考出品は、グランエース用の強化ダンパー。ピストンロッド径がΦ30と、オフロード車のような太さだ。当然シェルケースも強度アップされている。グランエースオーナーのカスタマイズや足回りのチューニングのニーズに対応する。こちらは年内には発売できる見込みだ。
他には、『ジムニー』や『ランドクルーザー』用のアジャスタブルラテラルロッドが新製品として展示されていた。リジットアクスルの車両には、ラテラルロッドがほぼ必須だが、サスペンションチューンで車高を上げ下げすると、ロッドの長さも変える必要がある。通常は足回りを交換した場合、その設計に合わせた固定長のロッドに交換するが、より細かいセッティングや車高調整などをする場合、調整機構がついたロッドが重宝する。
テイン、開発中のスープラ用純正交換キットとグランエース用30径極太ロッドダンパーを出展…東京オートサロン2020
2020年01月12日(日) 07時15分
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