
老舗ミニカーブランド「EBBRO(エブロ)」が、ラナエンタテインメントにより新たなステージへと踏み出す。1997年に誕生し、日本のミニカー文化を支えてきたEBBROの商標を同社が取得し、リブランディング計画を本格的に始動することが、6月13日に発表された。
EBBROは、主に1/43スケールモデルや国産旧車シリーズなどを中心に展開してきたブランドであり、SUPER GTなどのモータースポーツ支援でも知られていた。2024年に経営上の理由で事業活動を終了したが、ラナエンタテインメントが管財人を通じて商標を引き継いだ。
新生EBBROでは、従来の製品ラインを維持しつつ、新たな展開として現代の市場ニーズに対応した1/64スケールモデルの開発を開始。手頃な価格帯と高いコレクション性を両立させ、より幅広いユーザー層へのアプローチをめざす。第一弾企画として、国産自動車メーカー各社の車両をミニカー化する計画が進行中であり、詳細は追って発表される予定だ。
さらに、ブランド強化の一環として「EBBRO RACING TEAM(エブロ・レーシングチーム)」を新設。JEGT2025シリーズ(2025 AUTOBACS JEGT Supported by GRAN TURISMO)への参戦を皮切りに、デジタルとリアルが融合するeモータースポーツ分野でも活動を展開する。将来的には、競技車両をモチーフとしたミニカーの商品化やプロモーションも計画されている。
ラナエンタテインメントは、1994年よりモータースポーツに関するプロデュースを行っており、ウルトラマンやトイストーリー、ヱヴァンゲリヲンといったキャラクターとのコラボ実績を持つ。今回のEBBROリブランディングを通じて、伝統と革新が融合する新たなミニカー文化の創出をめざす。

