セルスター工業(東京オートサロン2020)《PHOTO:雪岡直樹》

ドライブレコーダーやレーダー探知機を、三重県の自社工場で一貫生産するセルスター工業は、東京オートサロン2020で、ドライブレコーダーの360度撮影モデルや無線LAN搭載モデルを先行公開。スマートフォンでドラレコ映像を確認できる画期的な構成に、来場者は注目していた。

セルスター工業が参考出品した無線LAN搭載ドライブレコーダーCS-71FWは、リアルタイムでも録画後でも、スマホでチェックできる。「映像確認をスマホ側で行うことで、本体カメラ側の液晶画面を省略でき、筐体がコンパクトになるのもメリット」と担当者はいう。

「ドライブレコーダーが映し出す映像って、車内でずっと見ないですよね。まして夜間は映像画面がまぶしいと感じる人が多い。そこで、あえてドラレコ本体の画面を省略して、スマホ側でチェックできるようにした」(セルスター工業)

オプションの後方カメラGDO-28と組み合わせれば、前後録画も可能。スマホでチェックできるこの無線LAN搭載ドライブレコーダーCS-71FWについては「年内には発売できるようにしたい」とも話していた。

◆常磐道事件で需要が高まる2カメラ車内録画モデル

もうひとつ注目したいアイテムは、前後2カメラモデルの最新版。ソニー監視カメラ用途CMOSイメージセンサーのハイグレード版IMX327をドラレコ業界で初採用し、夜間でも高画質で撮影できる「CS-91FH」は、ナイトビジョンも大幅に進化。従来よりも夜間の映像が明るく高精細に映り、「夜間の万が一のときもナンバー情報などを撮り逃がさない」という。

また前180度+後180度の2カメラをワンボディに「CS-62FH」「CS-61FH」も参考出品。この前後2カメラワンボディモデルは、「別パーツの後方カメラが要らないことから、設置作業も車内空間もシンプルになるのもメリット。また車内を映せるので、需要が高まっている」という。

「もともとは、車内を映すドラレコは、タクシーなどの業務用で普及したけど、2019年の常磐道あおり殴打事件で、車内を映すインカメラタイプを選ぶ人が増えてきた」(同社)

後方カメラ横に1.44インチの液晶画面がつく。この液晶画面で、レンズのアングル確認もできる。CS-61FHは「3〜4月に発売をめざして調整中」と、平面映像の360度ビューを実現するCS-62FHは「年内発売をめざす」と担当者は伝えていた。

◆ブース内でドラレコ・セーフティレーダーの即売会も実施

セルスター工業ブースでは、「自社工場一貫生産」「日本製」「3年保証」といった文字が踊る即売会コーナーも注目を集めた。「令和最初のアウトレットセール」と題した東京オートサロン2020限定即売は、ドライブレコーダー「CS-11FH」「CSD-570FH」「CSD-630FH」「CSD-660FH」「CSD-670FH」「CSD-790FHG GDO-15」、セーフティレーダー「AR-11EA」「AR-43GA」「AR-W53EA」「AR-W63EA」「AR-W83EA」などを特価で販売。

さらに、即売会購入者を対象とした「年始めの運だめし セルスターくじ」と題したくじ引きには1等に最新2カメラドラレコ「CS-91FH」が当たるということで、来場者のなかには、価格とモデルを比較し迷う人の姿も。

同社担当者は、「ドライブレコーダーの需要はクルマ本体よりも高いと感じている。あおり運転や逆走事故などに不安を感じているからか、生産が追いつかない状況。できるだけ早く、さらに進化したモデルを提供していきたい」とも話していた。

セルスター工業(東京オートサロン2020)《PHOTO:雪岡直樹》 セルスター工業(東京オートサロン2020)《PHOTO:雪岡直樹》 セルスター工業(東京オートサロン2020)《PHOTO:雪岡直樹》 セルスター工業(東京オートサロン2020)《PHOTO:雪岡直樹》 セルスター工業(東京オートサロン2020)《PHOTO:雪岡直樹》 セルスター工業(東京オートサロン2020)《PHOTO:雪岡直樹》 セルスター工業(東京オートサロン2020)《PHOTO:雪岡直樹》 セルスター工業(東京オートサロン2020)《PHOTO:雪岡直樹》 セルスター工業(東京オートサロン2020)《PHOTO:雪岡直樹》 セルスター工業(東京オートサロン2020)《PHOTO:雪岡直樹》