ヤマハ発動機 275SD《画像 ヤマハ発動機》

ヤマハ発動機は12月25日、新開発のフラッグシップ「275SD」をはじめ、スポーツボート2020年モデル全5機種を順次発売すると発表した。275SDは、スポーツボートに求められるスピード性能や美しさ、高級感を追求。さらに新開発の操船デバイス「DRiVE」を採用するのも特徴だ。

◆スポーツボートの新たなフラッグシップ

ヤマハ発動機では、マリンジェット用エンジンとジェットポンプを搭載した「ジェットボート」を1996年に初めて市場に投入。マリンジェットの運動性能と、多人数が楽しめる居住性や爽快感を併せ持つ新カテゴリー「スポーツボート」は、北米を中心に広がりを見せ、多くの国々で受け入れられた。

新発売の275SDは、スポーツボートのプレミアムブランドとして「YAMAHA」の地位を強固なものとすべく開発。スポーツボートの特長であるスピード性能と運動性能を高めるとともに、より美しいエクステリアと高級感あるインテリアを追求した。さらに革新的な操船デバイス「DRiVE」を開発・採用。操船のしやすさや快適性、楽しさを提供するなど、随所にこだわり、スポーツボートの新たなフラッグシップとして発売する。


275SDは、新たなV型船型を持つ新設計のハル(船体)により波切り性を向上。1812ccスーパーチャージャー付き「Super Vortex High Output Engine」を2基搭載し、卓越したスピード性能と加速性能を発揮する。

船内はデッキ中央部に通路を設けたセンターウォークスルーを採用し、バウ(船首)からスターン(船尾)、スイミングプラットフォームに至るまで一体感のある広々としたデッキレイアウトとした。また、回転式のドライバー&ナビゲーターシートを装備。デッキ中央全体がゲストと顔を見合わすことができるスペースを用意した。外観ではスポーティで特徴的なシールドを採用したほか、タワーにはスカイライト付きのハードトップを備え、一体感のある流麗なサイドビューを実現した。

◆パドルでシフト操作、新開発の「DRiVE」


操船デバイスには、新開発の「DRiVE」を採用。ステアリングハンドルに付属する左右2か所のパドルによって、シフト操作とエンジン回転数の調整を簡易に素早く行うことができ、着岸のストレスを低減する。また、12.3インチカラー液晶マルチファンクションメーターと連動し、エンジン情報や走行情報各種操船コントロールを集中管理する「Connext」を採用。ライトやオーディオなどの操作も可能だ。

そのほか、安定した低速走行を可能にする「スラスト・ディレクショナル・エンハンサー(T.D.E.機構)」およびノーウェイクモード」、長時間のクル-ジングで快適な操縦をサポートする「クルーズアシストシステム」、さらにマリーナ内など保針性と舵効き性能を高める「可動式キール」、後進時の舵効きを高める「リバースバケット&ノズル」など、様々な場面で快適性と機能性を提供する。

275SDは2020年3月発売予定で、価格(税別)は2091万9910円。

ヤマハ発動機では、このほか、カラーおよびグラフィックを変更した「242X」「AR240」「212X」「AR195」の継続モデルを2020年1月より発売する。価格は242Xが1299万0210円、AR240が967万5210円、212Xが936万5710円、AR195が667万7290円。

ヤマハ 275SD に採用された新開発操船デバイス「DRiVE」《画像 ヤマハ発動機》