シャルル・ルクレール(写真は2019年シーズン)《写真提供 Pirelli》

23日、F1に参戦するフェラーリは、シャルル・ルクレールとの契約を延長、2024年シーズン末まで彼がチームとともに戦うことになったと発表した。

現在22歳、モナコ籍のシャルル・ルクレールは、2016年のGP3(現FIA-F3の実質的前身)でチャンピオンになると、翌17年にはFIA-F2でもタイトルを獲得。当時から将来を嘱望されていたドライバーで、フェラーリ・ドライバー・アカデミーにも加わるなどしていた。18年にザウバー(現アルファロメオ)からF1デビュー、ルーキーイヤーに高い評価を得て、19年はフェラーリのレースドライバーに就任。

F1参戦2年目、フェラーリでの実戦初年度となった19年もベルギーGPで自身初優勝を達成すると、続くイタリアGPで2連勝を飾るなど期待に違わぬ活躍を演じ、ルクレールはシリーズ4位に。このシーズンの最多ポール獲得者となり、優勝回数やシリーズ順位に関しても僚友の先輩セバスチャン・ベッテルを上回る成績をマークした。

そして今回、フェラーリはルクレールとの契約を2024年まで延長したと発表(もともと複数年契約だったものをさらに延長したかたちと見られる)。長い契約期間になるので、途中、両者の“状況”が様々な意味で変化した場合には違約金やパフォーマンス条項等で双方が変更可能な内容になっている可能性も当然考えられるところだが、現状、ルクレールは少なくともこの先の5シーズンを赤い跳ね馬で戦うことが決まった格好になる(24年が在籍6年目に)。

ルクレールはチーム公式サイトの以下のようなコメントを発表している。

「フェラーリに留まり続けることになり、とてもハッピーだよ。チームとのより深いリレーションシップをエンジョイしていけることが待ちきれない気持ちだ。未来に何が待つのかを知りたいし、次のシーズンが待ち遠しくて仕方ない」

レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとともに、次代のチャンピオン候補“双璧”の存在であるルクレール。チームとの長期契約が彼により安定的なパフォーマンスを発揮させることにつながれば、名門フェラーリにとって2007年のキミ・ライコネン以来となるドライバーズチャンピオン輩出、2008年以来のコンストラクターズタイトル獲得という“復活”が、この先、早期に叶う可能性も現実味を増してくるかもしれない。

また、現メルセデスの絶対王者ルイス・ハミルトンがF1キャリアの締めくくりに2021年以降フェラーリ入りすることもあるのではないか、という噂が最近聞かれる。それが実現したら、という壮大な仮定に基づく話にはなるが、その場合のコンビ相手がルクレールになる確度はこれまで以上に上がったといえそうだ。それが噂の実現性に影響するか…?

来季2020年のF1世界選手権シリーズは3月15日決勝のオーストラリアGPで開幕、史上最多の全22戦で争われる予定になっている(鈴鹿での日本GPは10月11日決勝予定)。

#16 シャルル・ルクレール(写真は2019年シーズン)《写真提供 Pirelli》 シャルル・ルクレール(写真は2019年シーズン)《写真提供 Pirelli》 #16 シャルル・ルクレール(写真は2019年シーズン)《写真提供 Pirelli》 シャルル・ルクレール(写真は2019年シーズン)《写真提供 Pirelli》 #16 シャルル・ルクレール(写真は2019年シーズン)《写真提供 Pirelli》 シャルル・ルクレール(写真は2019年シーズン)《写真提供 Pirelli》