JAF(日本自動車連盟)は11月27日、降雪時期を前にタイヤチェーン別の登坂性能を検証し、その結果をホームページに公開した。
タイヤチェーンには金属や非金属、さらにその中でも様々な種類がある。今回、それらのタイヤチェーンは急坂を登りきることができるのかを種類別に検証した。
登坂テストでは、前輪駆動のコンパクトカーを使用し、前輪にタイヤチェーンを装着し坂道を上りきれるのかを検証した。タイヤチェーン(新品)は金属チェーン(亀甲型)、金属チェーン(はしご型)、非金属チェーン(ウレタン系)の3種類を検証。勾配15%(約8.5度)と勾配20%(約11.3度)の坂道(全長約50m)でテストを各3回実施した。
テストの結果、勾配15%の坂道ではすべてのタイプで上りきれた。勾配20%の坂道では、金属チェーン(はしご型)と非金属チェーンは坂道の途中でスリップし最後まで上りきることができなかった。金属チェーン(亀甲型)もタイヤが空転することもあったが、上りきることができた。
JAFでは、タイヤチェーンを装着していたとしても雪道では十分に速度を落として、慎重に走行するよう注意を呼びかけている。
雪道の急坂、登り切ったのは亀甲型金属チェーン…非金属系は途中でスタック JAF調べ
2019年11月30日(土) 07時30分