村田製作所は、車載Ethernet(100BASE-T1)向けコモンモードチョークコイル(CMCC)として、世界で初めて−55〜+150度の使用温度範囲を実現した「DLW32MH201YK2」を商品化し、12月より量産を開始する。
近年、自動車の高機能化にともない、ADASをはじめとする自動運転に向けて、自動車に搭載されるECUが増加。これらを接続するネットワークとして、車載Ethernetなどの差動伝送方式を採用した高速インターフェースが増えている。こうした動きに伴い、エンジンルームなど高温環境下でも使用可能な部品のニーズが高まっている。
新製品は、温度変化にともなうストレスを吸収する金属端子の採用や、独自の材料および製品設計の組み合わせを最適化。従来製品の使用温度範囲が−40〜+125度に対し、自動車内のエンジンに近い過酷な温度環境下で使用可能な−55〜+150度を実現した。また、小型化を維持したことで、より広範囲のエリアにECUを配置できるようになる。
村田製作所、150度の高温に対応した車載Ethernet向けコモンモードチョークコイルを商品化
2019年11月26日(火) 10時00分
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