F1日本GPのFP1出走が決まった山本尚貴(写真は今季スーパーフォーミュラ参戦時)《写真提供 Honda》

7日、今週末のF1日本GP(鈴鹿)で山本尚貴がトロロッソ・ホンダから金曜(11日)のフリー走行1回目(FP1)に出走することが発表された。

昨年、スーパーフォーミュラとSUPER GT/GT500クラスでダブルチャンピオンの快挙を成し遂げた“ホンダのエース”山本尚貴(31歳)には、かねてから日本GPのFP1出走に向けた動きと噂があったが、それがついに実現することとなった。

山本はホンダがパワーユニット(PU)を供給するチームのひとつであるトロロッソ(Red Bull Toro Rosso Honda)から、日本GPのFP1に出走する。トロロッソの公式サイトによると、ピエール・ガスリーのマシンに乗る模様だ。FP2以降はガスリーがステアリングを握り、決勝までを戦う(ちなみに山本とガスリーは2017年にスーパーフォーミュラでチームメイトだった)。

山本尚貴のコメント
「まず、今回このような素晴らしい機会をくださったスクーデリア・トロロッソ、Red Bullグループ、そしてホンダに感謝を申し上げます。小さい頃から自分の夢だったF1マシンを、鈴鹿という特別な舞台、そして日本のファンのみなさんの前でドライブできることを本当に嬉しく思っています」

「ここに来るまでに、F1のレースウイークにトロロッソに帯同したり、Red Bullのファクトリーでシミュレーターに乗ったりと、いろいろな準備を重ねてきました。当日は、チームが予選と決勝でいい結果を残せるよう、有益なデータを集めることがメインの仕事になりますが、それと同時に自身のパフォーマンスを最大限に発揮できるよう努めたいと思います」

「27年前の鈴鹿でF1を見たあの日から、ずっと憧れ続けてきたこの舞台で自身が走れることに感謝をし、その夢の瞬間をファンのみなさんとともに楽しみたいと思っています。ご声援、よろしくお願いします」

F1のレースウイークの金曜日には、予選や決勝といった直接的な“勝負がかり”のセッションはないが、今年の日本GPの金曜日(10月11日)には大きな焦点が生まれることとなった。F1関係者にインパクトを残すような内容の走りを山本には期待したい。

トロロッソ・ホンダ《写真提供 Honda》 山本尚貴(今季SUPER GT参戦時、右はJ.バトン)《写真提供 Honda》 山本尚貴(今季スーパーフォーミュラ参戦時)《写真提供 Honda》 山本尚貴(前列中央、今季スーパーフォーミュラ参戦時)《写真提供 Honda》