ポルシェ・タイカン《photo by Porsche》

ポルシェは10月1日、初の量産EVスポーツカー、『タイカン』(Porsche Taycan)の購入見込み客が、2万人を超えていると発表した。

タイカンには発売当初、「ターボS」と「ターボ」の2グレードが設定される。タイカンはEVだが、『911』シリーズなどと同様のグレード呼称が導入された。タイカンは、非常に効率的な電気モーターを、フロントアクスルとリアアクスルに1基ずつ搭載し、4輪を駆動する。電気モーター、トランスミッション、パルス制御インバーターは、コンパクトなドライブモジュールに一体設計された。

ターボSは、ローンチコントロールとの組み合わせで、最大761psのオーバーブースト出力を発生する。これにより、0〜100km/h加速2.8秒、最高速260m/hの性能を発揮する。ターボの最大出力は680psだ。0〜100km/h加速は3.2秒、最高速は260m/hとなる。

タイカンの電圧は、通常のEVの400Vではなく、800Vのシステム電圧を備えた初の市販車となる。これにより、高出力充電ネットワークの直流(DC)を使って、およそ5分で最大100kmの航続に必要な電力を充電できる。

パフォーマンスバッテリー+リチウムイオンバッテリーの蓄電容量は、最大93kWh。バッテリー容量を80%まで充電するのに必要な時間は、出力270kWの急速チャージャーで22分30秒だ。自宅などでは、最大11kWの交流(AC)で充電できる。1回の充電での航続は、ターボSが最大412km、ターボが450km(いずれもWLTPに準拠)となる。

ポルシェは、このタイカンの購入見込み客が、2万人を超えていると発表した。タイカンは9月4日、北米、中国、欧州の世界3大陸で同時にワールドプレミアされた。初公開から1か月経過していないが、ポルシェによると、2万人以上の購入見込み客が、すでに予約金を支払っているという。

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