ボルグワーナー(フランクフルトモーターショー2019)《撮影 石川徹》

自動車産業の中心地の一つであるドイツで開催されるフランクフルトモーターショー2019には、地元のドイツ勢はもちろんだが、アジアや北米などからも世界中の企業が参加している。トランスミッションやターボチャージャーなどで有名なアメリカのボルグワーナー(BorgWarner)も、プレスデイ2日目の11日にCEOによる記者会見を実施した。

同社は、「Switch to a clean, energy-efficient world(=クリーンでエネルギー効率の良い世界へ)」をテーマに、電動化に焦点を絞ったプレゼンテーションを行った。モーター、バッテリー、トランスミッション、パワーエレクトロニクス(インバーター)および温度管理システムに至る包括的な効率化によって、電動走行時の航続距離を最適化することを課題の一つとして開発を行っているとのことである。特に、基幹部品であるモーターおよびトランスミッションとパワーエレクトロニクスに関しては、開発から製造・最適化まで全ての工程を自社で手掛けることで高いレベルの効率化を行っていると語った。

そうしたプロセスを経て開発された「統合エレクトリックモジュール」が同社のブースに展示されている。最大で80kWの出力と330Nmのトルクを発生するこのユニットは、ステータに採用された「Sワインディング」技術によってパワー密度の高効率化が図られているそうだ。その他、48Vのマイルドハイブリッドシステム用モーター/ジェネレーターや、タービンと同軸にモーター/ジェネレーターを備え付けた「eターボ」などの電動化技術を中心とした同社の製品・技術が展示されていた。

ボルグワーナー(フランクフルトモーターショー2019)《撮影 石川徹》 ボルグワーナー(フランクフルトモーターショー2019)《撮影 石川徹》 ボルグワーナー(フランクフルトモーターショー2019)《撮影 石川徹》 ボルグワーナー(フランクフルトモーターショー2019)《撮影 石川徹》 ボルグワーナー(フランクフルトモーターショー2019)《撮影 石川徹》 ボルグワーナー(フランクフルトモーターショー2019)《撮影 石川徹》