コンサイトオイル機能を搭載予定の大型油圧ショベル《画像:日立建機》

日立建機は9月2日、欧州や日本市場などで展開しているサービスソリューション「コンサイトオイル」を、東南アジア各国市場で順次提供を開始すると発表した。

コンサイトオイルは、稼働する建設機械に搭載した「オイル監視センサ」からエンジンオイルや作動油の情報を24時間モニタリングするとともに、建設機械の稼働・位置情報などのビッグデータを蓄積する「グローバル e-サービス」によってオイルの状態を自動で診断。ユーザーと代理店サービススタッフなどにレポートを自動で配信するサービスソリューションだ。

日立建機では東南アジア市場での展開に先立ち、コンサイト オイル機能を搭載する予定の大型油圧ショベル「ZX470LC-5G」の実機を9月18〜21日にインドネシア・ジャカルタで開催される「マイニング インドネシア2019」に出展するほか、会場内にてコンサイト オイルの実績や具体的なメリットを含むセミナーを併催する。同社は展示会を機に、インドネシアやシンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピン、カンボジア、ラオスなどの東南アジア各国市場に、コンサイト オイルを通じたサービスを順次提供していく。

コンサイトオイルは、2017年10月1日より、欧州、日本、豪州で順次提供を始め、ユーザーの建設機械を常に見守ることで、センシングによる遠隔での故障予兆検知率を58%に高めてきた。 今後、2020年度以降の目標として、AIや分析・解析技術を積極的に取り入れることにより、故障予兆検知率を約90%に高めることをめざしている。