車載ソフトウェア(イメージ)《画像:アイシン・コムクルーズ》

アイシングループは8月29日、アイシン・コムクルーズ(ACC)とエィ・ダブリュ・ソフトウェア(AW-SW)を経営統合し、統合新会社をアイシン・ソフトウェア(AISW)とすると発表した。

アイシン・エィ・ダブリュとアイシン精機、ACC、AW-SWの4社は、2019年3月29日に基本合意書を締結し、ACCとAW-SWが2019年10月に経営統合を行うことについて検討を進めてきた。今回、2社を経営統合し、統合新会社をアイシン・ソフトウェア(AISW)とすることで正式合意した。

アイシングループは、2017年4月からバーチャルカンパニー(VC)体制を導入し、緊密なグループ連携体制を構築してきた。情報・電子領域でも、グループの総力を結集して「CASE」への対応を加速、強化すべく、リソーセスシフトによる効率化やグループ内の技術交流を進めている。

名古屋市に本社を置くACCは、自動車用機器組込みソフトウェアの開発・評価を行っている。一方、札幌市に本拠を置くAW-SWは、カーナビゲーションシステム用アプリケーションソフト・地図データベースを開発。今回のACCとAW-SWの統合は、グループ内のソフトウェア専門会社を一元化することで効率的な開発体制を構築することに加え、電動化や知能化、コネクティッドに対応するソフトウェアの開発、実装スピードの加速、品質・スキルの向上が狙い。

なお経営統合は、AISWを存続会社とし、ACCおよびAW-SWを消滅会社とする合併を行う予定。ACCの株主であるアイシン精機、ACCとAW-SWの株主であるアイシン・エィ・ダブリュに対しては、対価としてAISWの普通株式が割り当てられる予定だ。