カワサキ W175/SE(参考画像)

川崎重工は8月23日、ベトナムで二輪車の輸入販売を行う現地法人カワサキモータース ベトナム(KMV社)を設立し、販売を開始したと発表した。

川崎重工は2014年10月、マレーシア系のTCMCV社と提携し、同社が二輪車の生産、TCMCV社がベトナム国内での販売を担当してきたが、今後もベトナム二輪車市場の拡大が見込まれることから、KMV社の設立に至った。KMV社は、TCMCV社の販売店網を継承して営業するとともに、市場の拡大にあわせて新たな販売店の開拓を進め、ベトナムにおける二輪車事業の拡大を目指す。

ベトナムの二輪車市場は、2018年に約330万台以上と、アジアでは中国、インド、インドネシアに次ぐ規模で、経済成長に伴って2019年には約360万台への成長が予想されている。また、所得増加を背景に、250ccクラス以上の中・大型二輪車市場は、2018年の約4400台から2019年には約6600台へと成長が見込まれている。

同社は、ベトナムにて175cc〜1000ccクラスまでのスーパースポーツ、スポーツ、ネイキッドなどのモデルを展開しており、2019年度には約2500台の販売を計画。今回の営業開始を契機に、得意とする中・大型二輪車クラスで、カワサキブランドの強化と顧客満足度の向上に努めていく。