富士通が提供する「ロボットAIプラットフォーム」を搭載したコミュニケーションロボット「unibo」が点呼業務を支援

富士通マーケティングと海部観光は、ロボットやIoTデバイスなど、複数のICTを活用してバス運行の予防安全の実現を目指した実証実験を、7月1日から実施すると発表した。

実証実験では、バスや乗務員に装着したIoTデバイス(眠気検知センサー、カメラセンサー)から取得するデータを、クラウド上で運用するデジタルタコグラフとドライブレコーダーに連携し、一元管理する。画像を含む運行データをリアルタイムに取得し、危険予知訓練の効果検証、バイタルデータを分析する。

また、AIロボットを活用した点呼支援システムにより、日々の点呼データを、クラウド上で管理し、点呼簿作成までを自動化することで、点呼業務の精度向上と効率化を図る。

実証実験では、富士通が提供する「ロボットAIプラットフォーム」を搭載したコミュニケーションロボット「unibo」が点呼業務を支援する。カメラが車両周囲の状態を検知する後付けできる衝突防止補助システム「モービルアイ」、ドライブレコーダーの動画を含めた運行データをクラウドで管理する通信型デジタルタコグラフ「DTS-D1D」、眠気検知センサー「 FEELythm」などを活用する。

海部観光は、今回の検証結果を受けてIoTデバイスを活用する運用範囲や運用方法を検討する。運行データ、バイタルデータ、労務データなど各種データを連携、健康起因による事故リスクの回避に取り組み、次世代運行管理・支援システムの実現を目指す。

カメラが車両周囲の状態を検知する後付けできる衝突防止補助システム「モービルアイ」 富士通の眠気検知センサー