霧の中での見え方比較、左はドライバーの視界、右は前方監視運転支援システムによる視界《画像:小糸製作所》

小糸製作所は6月25日、先進運転支援システム(ADAS)向け前方監視運転支援システムの開発を行うイスラエルのベンチャー企業ブライトウェイ・ビジョン(BWV)社の株式36.92%を取得し、持分法適用会社としたと発表した。

取得株式数は1192万7189株で取得価格は2400万米ドル(約26億円)。

ADAS搭載車/自動運転車では、カメラ、LiDAR、ミリ波等、高精度かつ悪天候にも対応できる周辺認知センサ搭載が必須となっている。小糸製作所はこれらのセンサ類の検知機能をサポートする照明器技術の開発に加え、各種センサ開発にも取り組んでいる。今回、高精度かつ雨天等の悪天候にも対応、撮像可能なカメラシステムの研究開発を強化するため、同技術を保有するBWV社へ出資、関係強化を図る。

BWV社の「ゲーテッドイメージング技術に基づく前方監視運転支援システム」は、夜間撮像に優れ、雨や霧などの天候の影響を受けにくいうえ、単眼でも距離測定が可能などの特長がある。小糸製作所は今後、同社の自動車照明器技術とBWV社のカメラ技術を組み合わせたランプの共同研究に取り組んでいく計画だ。

ゲーテッドイメージング技術は、任意の距離の画像を撮影、合成処理して画像情報を取得するシステム《画像:小糸製作所》