MINI ジョンクーパーワークス GP 新型のプロトタイプ《photo by MINI》

MINIは6月22日、新型『MINIジョンクーパーワークス(JCW)GP』(MINI John Cooper Works GP)の開発プロトタイプ車両の画像を公開した。2020年、世界限定3000台を発売する予定だ。

新型MINIジョンクーパーワークスGPは2017年9月、ドイツで開催されたフランクフルトモーターショー2017で初公開された『MINIジョンクーパーワークスGPコンセプト』の市販バージョンになる。オリジナルの『Miniクーパー』は、1964年、1965年、1967年の3回、モンテカルロラリーで総合優勝を成し遂げた。ジョンクーパーワークスGPコンセプトは、およそ50年前のモンテカルロラリーでの伝説的な勝利にインスパイアされたデザインスタディモデルだった。

ベース車両はMINIの「ハッチバック」だ。前後の大型バンパー、サイドスカート、大型ルーフスポイラーが迫力のフォルムを作り出す。素材にはカーボンファイバーを使用し、重量増を最低限に抑えた。ロールケージが装着されたインテリアは、最新のコネクティビティを導入する。デジタルインストルメントクラスターとヘッドアップディスプレイが、状況に応じて適切な情報をドライバーに届ける。MINIならではの丸型デザインのセンター大型ディスプレイは、タッチパネル方式で、各部のデジタル調整を可能にしていた。

◆専用デザインの外装で空力性能を追求

MINIは今回、新型MINIジョンクーパーワークスGPの開発プロトタイプ車両の画像を公開した。ドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおいて、開発テストに取り組む様子を紹介している。

新型MINIジョンクーパーワークスGPでは、専用デザインのエクステリアを採用する。フロントバンパーのエアインテークは大型化され、大径タイヤ&ホイールを装着した。前後バンパーは、エアロダイナミクス性能を追求したデザインとなり、大型ルーフスポイラーも装備されている。

また、新型MINIジョンクーパーワークスGPには、モータースポーツから得られたノウハウを導入する。軽量化や専用のサスペンションチューニングにより、コンパクトカーセグメントに新しいベンチマークを打ち立てるという。

◆先代比で約4割パワーアップ

新型MINIジョンクーパーワークスGPのパワートレインには、MINIの「ツインターボパワー」技術を導入する。排気量は公表されていないが、直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力300hp以上を引き出す。これにより、歴代MINIの市販モデルで、最強かつ最速のパフォーマンスを発揮するという。

2012年に発表された先代MINIジョンクーパーワークスGPには、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンに、専用チューニングを施して搭載していた。最大出力は218hp、最大トルクは26.5kgmで、0〜100km/h加速は6.3秒、最高速は242km/hを備えていた。新型は、先代モデルに対して、およそ4割のパワーアップを果たすことになる。

◆ニュルブルクリンク北コースで8分を切る

新型MINIジョンクーパーワークスGPは、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースを中心に、開発テストを実施している。ニュルブルクリンク北コースでの開発テストはまだ続いているが、現時点でのラップタイムは8分を切るパフォーマンスを備えている。先代モデルの8分23秒に対して、ほぼ30秒短縮するラップタイムを計測している。

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