デンソーは5月23日、日立パワーデバイスとガソリン、ディーゼルエンジン車に搭載されるオルタネーター(発電機)用高効率ダイオードを共同で開発したと発表した。
ダイオードは、電流を一定方向にのみ流す整流機能を持ち、発電された交流電力を直流に変換する機能を持つオルタネーターの構成部品。今回、共同開発したダイオードは、交流から直流へ変換する際に生じる電力の損失を大幅に低減。オルタネーターの発電効率を約6%向上させ、燃費の改善に寄与する。
今回、ダイオードの開発にあたっては、従来のオルタネーターの構造のまま搭載できるよう、内蔵するICの制御機能を簡素化し、小型化するとともに、立体的に配置する高密度な実装(3次元実装)を行うことで、整流機能の性能を向上させつつ、従来品との互換性を実現した。
デンソーは、オルタネーターを世界10か国以上で年間2500万台生産しており、すべてを高効率ダイオードに切り替えた場合、二酸化炭素(CO2)を年間30トン削減することが可能となる。同社は今後、2019年度に発売される欧州車向けに新開発ダイオードを搭載したオルタネーターの生産を開始し、順次、世界中の生産拠点で量産。電動化進展に資する技術開発だけでなく、内燃機関の環境性能を高める製品を早期投入し、普及させることで持続可能な社会実現への貢献を目指す。
デンソー、新開発高効率ダイオード搭載の車載オルタネーターを量産化 燃費低減に貢献
2019年05月24日(金) 16時45分
関連ニュース
- デンソー製燃料ポンプ“大量リコール”の後遺症、ホンダ車など無償修理1年待ちも[新聞ウォッチ] (04月08日 08時14分)
- デンソーが不適切表示、除菌・消臭サービス「クレベリン」終了…効果はあったが (04月01日 10時30分)
- デンソー製燃料ポンプ不具合、スバルなど6社が48万台をリコール…二輪車も (01月26日 17時20分)
- デンソー製燃料ポンプ搭載のホンダ車でエンスト、追突死亡事故が発生[新聞ウォッチ] (12月13日 09時13分)
- ホンダ、デンソー製燃料ポンプ不具合で5度目のリコール…N-BOXなど113万台 (12月08日 18時45分)