ランボルギーニ ウルス

◆百花繚乱のSUVブームなわけですが

まだ出るか!まだ出るのか〜!と、叫びたくなるくらい、百花繚乱のSUVブームなわけですが、そんな中、私の憧れのスーパーカーブランドからも出ちゃったんですよ〜。それが、ランボルギーニ『ウルス』。

スーパーカー消しゴムで遊んでいる頃は、まさかこんな時代が来るとは夢にも思いませんでしたが、まぁポルシェからは『カイエン』も『マカン』も出てますし、フェラーリからも出るっていうウワサだし…なんですよね。

なんとなく想像していたのは、背が高いスーパーカー。こんなに大きくて重たいのに速いのよ!すごいでしょぉ〜!的なものをイメージしていたのですが、これが!いい意味で目からウロコ、明石鯛並みのウロコが剥がれ落ちました。

◆オフロード性能に目からウロコ


もちろん言うまでもなく、前述したイメージは間違っておらず、直線番長に留まらずグイグイ曲がる性能にも驚かされたんですけど、それよりなによりすごかったのはオフロード性能だったんです!

片輪浮き上がりそうなモーグル路、30度以上に感じられる絶壁。ここをいとも簡単にクリアしていっちゃったんですよね。特に絶壁をソロリソロリと上った上に、途中で一旦停止。そこからまたゆるりと発進って! 下手したら止まった時点で壁からはがれて落ちそうなくらいなのにも関らず、コンマゼロゼロ1秒たりとも、1mmいや1ミクロンたりとも、まったくホイールスピンせず、まったく下がりもせず、簡単にグイグイッと上がっていくさまは圧巻。王者の風格さえ漂っていました。

こんな芸当ができるのも、標準で4種類、オプション含め6種類車高をコントロールできるエアサスペンション、しっかりした4WD性能、そしてパワーの伝達の仕方でクルマの特性を変えてくれるアクティブ・トルク・ベクタリング機構etc…、書ききれないほどの電子デバイス制御と、ベーシックな基本性能が合わさった賜物です。


◆真の意味でパーフェクトなスーパーカー

さらに優しさも兼ね備えておりまして…やはり強い男ほど優しいんですよねぇ。リアタイヤステア制御が入っておりまして、低速時は逆位相、高速時は同位相にリアタイヤが切れてくれるおかげで、まぁ小回りが利くこと!その場でグルグルコマのごとく回れるほどなので、狭い街中もまったく問題ナシ!

高速道路は雨の日だろうがなんだろうが安定感抜群でまったく怖いものナシ!真の意味でパーフェクトなスーパーカーだと断言できる出来栄え。世界中で引っ張りダコなのも頷ける1台でした。欲しくても買えないけど、できれば欲しいなぁ〜。


■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト・タレント
「クルマは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、さまざまな媒体で「喋って・書いて・走って」を実践する女性モータージャーナリスト。テレビのバラエティ番組のMCから、官公庁の委員まで、硬軟幅広く携わっている。モータースポーツでも、耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦、現在は全日本ラリー選手権に自らチームを立ち上げチャレンジ中。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)副会長。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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