ZERO SP エステライズRS

ゼロスポーツは4月22日、スバルカスタマイズブランド「ゼロスポーツ(ZERO/SPORTS)」の新製品として、新規格であるAPI SN PLUS GRADEのLSPI(低速早期着火)対応エンジンオイル「ZERO SPエステライズRS(5W-55)」を4月下旬より発売する。

ゼロスポーツでは、水平対向モデル専用の「ZERO SPエンジンオイルシリーズ」を長年にわたり販売し、その性能の高さで多くのスバルオーナーから支持されてきた。今回、「新規格に対応するハイパワーターボ車専用オイル」をコンセプトに、新エンジンオイル「ZERO SP エステライズRS(5W-55)」を開発した。

新製品は、粘弾性の高い化学合成油をベースオイルとし、水平対向エンジンのドライスタートを抑制してピストンを強力に保護。また、「ホワイトエステル」と「有機モリブデン」、「アルキルナフタレン」を適正配合し、さらなる耐久性を追求した。

ホワイトエステルは、金属表面を保護することで摩擦抵抗を減らす非極性基と、エンジン内部にて金属とオイルの間に入りクッションの役目を果たす極性基からなる成分で、新製品は、その特性が最大限発揮できるよう均一にブレンドした。有機モリブデンは、油中のモリブデン化合物と硫黄化合物が化学反応し、接触面に被膜を形成する摩擦低減効果が高い摩擦調整剤。また溶解性能が高いアルキルナフタレンは添加剤効果を最高レベルまで引き上げる効果がある。これらの相乗効果により高負荷走行時に起こりやすいエアレーションを抑制。さらに、3次元分子構造をもつメタロセンPAOを新たに採用することで、せん断安定性、酸化安定性を強化した。そして新しく、LSPIの原因であるオイルの清浄に使われるカルシウム系添加剤と、それを防止するマグネシウム系添加剤を適正配合し、LSPIへ対応した。

価格(税別)は4.5リットルが1万2800円、20リットルが5万6800円、1リットルが3400円。

SRV(振動摩擦摩耗試験)1mm幅で往復動させる試験 摩擦摩耗試験後の摩耗痕