ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 吉田瑶子》

3月28日から31日まで、東京ビッグサイトで「インターペット2019」が開催されている。今年で9回目を迎える日本最大のペットイベントには、国内外から500社以上の企業が参加。昨年は、対前年比10%増となる4万2000人あまりの来場者が訪れた国際的見本市として注目されている。近年では、ペットフードや犬の散歩用グッズなどの他にも、住宅、ITや自動車業界なども積極的に参入し、新しいペットとのライフスタイル提案を行っている。

ホンダ純正愛犬用アクセサリー「ホンダドッグ」シリーズを展開するホンダアクセスは、例年独自のアイディアによる新しい提案を行っている。今年も同社のブースには、シリコン製の感触を楽しめる肉球つきの「ペットセレクトノブカバー(肉球)」やキーケースなどの楽しいグッズが展示されている。また、後席用シートカバーには、運転席からリヤシートの様子を見ることができる様、肉球の形にデザインされた小窓が設けられている。こうした優しい気遣いは、愛犬家にとっては非常にありがたい配慮だろう。さらに、シートベルトを活用して愛犬の飛び出しを防止するリードフックなど安全面にも配慮された製品も用意している。

今年のハイライトは、ホンダの『N-VAN』をベースにしたコンセプトカー、「S.A.R. Dog Concept (エスエーアールドッグコンセプト)」。サーチ・アンド・レスキューの頭文字を取ったこのクルマは、災害救助犬ボランティア活動のサポートを目的に、NPO法人災害救助犬ネットワークとの協力で製作された。低床フロアと可倒式後席による広い室内空間を活用し、救助犬との長距離移動や移動先での車中泊を想定した装備が搭載されている。

車内には、中型犬用クレートや、ヘルメットや登山靴、寝袋など、救助活動に必要な装備が搭載されている。また、救助犬やハンドラー(犬の指導手)を蚊などの害虫から守るためのメッシュスクリーンがテールゲートに取り付けられるなど、実際の活動に携わるボランティアからの生の声が反映されている。さらに、ルーフの断熱塗装やクオーターウィンドーの換気ファンなど、暑い季節に対応した機能も備えられており、救助犬とハンドラーの肉体的なストレス低減にも配慮されている。

ホンダアクセス広報によれば、「新しい事にトライする」企業文化のもと、様々なコンセプトに基づいて幅広い情報収集を行い、ホンダ車両の使い方に関する提案を行うことが同社の大きな活動の一つだそうだ。新しいコンセプトの開発を通して得られたノウハウを実際の製品に落とし込むことで、ホンダクループ全体のブランド力をさらに向上させて行く使命を担っている。SUPER GTなどのモータースポーツから災害救助犬まで、まさに幅広い分野で活躍するユニークな姿勢が印象深かった。

ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 石川徹》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 吉田瑶子》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 吉田瑶子》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 吉田瑶子》 ホンダドッグ ブース(インターペット2019)《撮影 吉田瑶子》