メルセデスベンツとダイムラーの両CEOに就任予定のオーラ・ケレニウス氏

ダイムラー(Daimler)は3月22日、2020年に予定している組織再編後の新会社のトップ人事を発表した。

この組織再編では、ダイムラーを持ち株会社とし、その傘下にメルセデスベンツ、ダイムラートラック、ダイムラーモビリティの3社を置く。乗用車主体のメルセデスベンツ、商用車主体のダイムラートラック、モビリティサービスと金融部門主体のダイムラーモビリティに分社化し、法的に独立した事業体を創出することにより、グループの企業体質をさらに重視し、強化することを目指す。

組織再編後に誕生する新会社、メルセデスベンツのCEOには、メルセデスベンツ乗用車部門を統括するオーラ・ケレニウス取締役が就任する。オーラ・ケレニウス氏は2013年9月、メルセデスベンツ乗用車部門の営業&マーケティング担当取締役に就任。その前職は、メルセデスベンツの高性能車部門、メルセデスAMGの代表取締役社長だった。メルセデスAMGの代表取締役社長の前には、メルセデスベンツの米国タスタルーサ工場の工場長、英国のエンジン工場の責任者などを務めた。

また、もうひとつの新会社のダイムラートラックのCEOには、マーティン・ダウム氏が就任する。なお、この新体制は、2019年5月の年次株主総会において、株主の承認を得ることが条件になる。

なお、ダイムラーのディーター・ツェッチェCEOは、この新体制への移行のタイミングで退任する。その後は、オーラ・ケレニウス氏が、メルセデスベンツとダイムラーの両CEOを兼務することになる。