少なくとも2023年まで、ピレリはF1タイヤの供給を続行する(写真は2018年シーズン)。《写真提供 Honda》

25日、F1世界選手権のタイヤサプライヤーであるピレリとF1側との契約が更新され、2020〜23年の4年間もピレリが引き続きF1の“脚元”を支えることが決まった。

ピレリは2011年シーズンからF1タイヤのワンメイク供給を開始し、現在も継続中。現行の契約は来季2019年までだったが、これがさらに4シーズン延長されたものである。2021年に施行が予定される18インチタイヤ導入を含む新テクニカルレギュレーションにも対応していくという。

F1では2006年にブリヂストン(BS)とミシュランのタイヤ戦争が終結し、2007〜10年はBSのワンメイクに。そして2011年からピレリのワンメイクとなった。今回の契約延長で、同社の供給が少なくとも2023年まで続くことが決まっている。

今季2018年はドライ路面用タイヤがコンパウンド的にも呼称(カラーマーク)的にも7種類存在するという、斬新な供給体制も話題になった。硬い方から「スーパーハード、ハード、ミディアム、ソフト、スーパーソフト、ウルトラソフト、ハイパーソフト」とあり、実際に各レースに持ち込まれるのはそのうちの3種類ながら、「スーパーソフトが最も硬い」場合があるなど、少々ややこしい状況にあった。

来季2019年はより分かりやすいかたちを求めて、コンパウンドの種類自体はやはり多く用意されるが、呼称的にはレースに持ち込まれる3種類を常にハード(白)、ミディアム(黄)、ソフト(赤)と呼ぶことが決まっている。

少なくとも2023年まで、ピレリはF1タイヤの供給を続行する(写真は2018年シーズン)。《写真提供 Honda》