メルセデスベンツ C220dステーションワゴン《撮影 中野英幸》

エンジン型式:OM654。『Eクラス』や『CLS』にも搭載される2リットルの4気筒ディーゼルターボは、18.9km/リットル(JC08モード)の燃費と194ps/40.8kgf・mという性能を発揮する。今回、新型『Cクラス』にも搭載車が設定された。

試乗はステーションワゴンで行なった。車重は1700kg(AMGライン装着の撮影車は1750kg)で、FRの他のガソリンモデルに対し、90〜150kgのプラスとなっている。が、パフォーマンスは十二分なもので、低回転からさり気なく太いトルクを発揮してくれるため出足は力強く、走行中の加・減速での反応もシャープで、回していった際のスムースさもクルマに見合ったもの。

エンジン音は車内に幾分か届いているのがわかるが、振動の伝わりかたはまったく気にならないレベルで小さく、その点で洗練された印象が強い。もちろんアイドリングストップが効き、再始動もスッとストレスなくクルマを発進させる。

前後異サイズタイヤ(前:225/45R18 95Y、後:245/40R18 97Y)を履く足回りは“サイズ相応のやや引き締まった乗り味”といったところ。とはいえファミリーカーとして通用する範囲なのはいうまでもない。

一方で安全運転支援システムは、機能がさらに充実しているが、ステアリングのスイッチによる操作ロジックはわかりやすい。たとえば“アダプティブディスタンスアシスト・ディストロニック”のスイッチもここで行なえ、渋滞中なら、ギュッとクルマを止め、再発進(30秒以内なら自動で実行される)も、サクッともどかしく感じないタイミングで実行してくれる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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