(左から)マクラーレン・オートモーティブ デザイン・ディレクターのロブ・メルヴィル氏、マクラーレン・オートモーティブ・アジア アジア・パシフィック担当マネージング・ディレクターのジョージ・ビッグス氏、SKYグループの笠井成人CEO、マクラーレン・オートモーティブ・アジア 日本支社代表の正本嘉宏氏《撮影 山田清志》

高級輸入車の販売を手がけるSKYグループは9月14日、東京・麻布に開設したマクラーレンのショールーム「マクラーレン麻布」のメディア内覧会を開催した。9月15日のグランドオープンに先駆けて行ったもので、日本5拠点目のマクラーレン正規販売店となる。

閑静な住宅地である広尾に近いマクラーレン麻布は、英マクラーレン・オートモーティブの最新のCI(コーポレート・アイデンティティ)に基づいてデザインされた日本初のショールームとなっており、マクラーレンのランドマークという位置づけだ。

ショールーム内には「オーディトリアム」と呼ばれるメインステージがあり、計3台の車両を展示できるスペースを持つ。また、4K大画面のタッチパネルを用いた3Dカーコンフィギュレーターやマクラーレン・テクノロジー・センターの最新映像を流す巨大な「ウォーキングウィンドウ」などの新しい設備もあり、デジタルテクノロジーや映像を通してマクラーレンの世界観を演出している。

「日本はマクラーレンにとって全世界で第3位に位置する重要なマーケットです。昨年は受注ベースで前年比78%増という成長を実現し、国内の保有台数も累計で800台を超えています。これらのニーズの拡大に対応するべく、日本全体の売り上げの50%を占める首都圏の中心地東京に2店舗目をオープンすることにしました」とマクラーレン・オートモーティブ・アジアのアジア・パシフィック担当マネージング・ディレクターであるジョージ・ビッグス氏は話し、同地域で2店舗を持つのは東京が初めてだという。

また、SKYグループの笠井成人CEOは「マクラーレンはサーキットから生まれたクルマなので、われわれもディーラー機能のみならず、皆さまのカーライフやレーシング活動を力強くサポートしていきたい」と力強く語り、マクラーレン麻布のツールを使ってユーザーとのコミュニケーションを強化していく方針だ。

そのほか、今回の内覧会では本国からデザイン・ディレクターのロブ・メルヴィル氏も来日し、マクラーレンのデザインについて説明した。それによると、ミッションは「息を呑むような製品をつくる」ことで、そのためには勇気を持ってリスクを取り、失敗を恐れずにチャレンジして革新性を追求することが大事とのことだ。そして、『600LT』の周りを歩きながら、各部分の革新性について熱心に説明をした。

マクラーレン・オートモーティブは6月に2025年までのビジネスプラン「Track25」を発表。18の新モデルを投入し、すべてをハイブリッド化する方針だ。生産台数も75%向上させて年間6000台にし、正規販売店を現在の86店舗から100店舗に増やそうとしている。新しい試みを盛り込んだマクラーレン麻布は、そのビジネスプランを成功させるための第1歩と言っていいだろう。

マクラーレン麻布の外観《撮影 山田清志》 マクラーレン・テクノロジー・センターの最新映像を流す巨大なウォーキングウィンドウ《撮影 山田清志》 3Dカーコンフィギュレーター《撮影 山田清志》 『600LT』のデザインについて説明するロブ・メルヴィル氏《撮影 山田清志》