ゴードン・マレーの新型ミッドシップスポーツカーに採用される軽量構造、「iStreamスーパーライト」

デザイナーのゴードン・マレー氏が率いる「ゴードン・マレー・デザイン」は9月11日、小型のミッドシップスポーツカー、『T.43』の開発計画を発表した。

ゴードン・マレー氏は、1992年に発表されたマクラーレン『F1』のデザインを担当したことで知られる。同車は、F1のマクラーレンと同じグループ会社、英国のマクラーレンオートモーティブが、F1参戦から得たノウハウを投入して開発したスーパーカーだった。

マクラーレンF1は、BMW製の6.1リットルV型12気筒ガソリンエンジン(最大出力627ps)をミッドシップに搭載。カーボンやアルミをふんだんに使用したボディは、わずか1140kgという軽量さで、最高速は391km/hと、まさに「ロードゴーイングF1」と呼ぶにふさわしい性能を誇った。

今回、開発計画が公表されたT.43は、小型のミッドシップスポーツカー。ボディサイズは全長3640mm、全幅1750mm、全高1240mm、ホイールベース2500mm。ゴードン・マレー・デザイン独自の軽量構造、「iStreamスーパーライト」を導入。車両重量は1トンを下回り、850kgに抑えられる。

ミッドシップに搭載されるのは、排気量1.5リットルの直列3気筒ガソリンターボエンジン。最大出力は220hpを引き出す。パワーウェイトレシオは、3.86kg/hp。トランスミッションは6速MTを組み合わせる、としている。