デンソーと浅井農園(三重県津市)は、大規模ハウスにおける次世代施設園芸モデルの構築と普及拡大を目指し、合弁会社「株式会社アグリッド」を8月1日に設立した。
合弁会社では、国内最大級となる栽培面積4ヘクタールの農業用ハウスを三重県いなべ市に建設。浅井農園の持つ国内トップクラスの施設栽培、品種開発技術に、デンソーがハウス内の環境制御、作業改善や自動化による省人化、生育栽培制御などの農業の工業化技術を導入することで、大規模ハウスでの農業経営を実践し、野菜生産を通じて、栽培の生産性向上を実現する技術の開発に取り組む。
浅井農園は研究開発型の農業カンパニーを目指し、トマトを中心とする農産物の生産管理技術の高度化や競争力強化に取り組んできた。農業経営における品種開発から栽培管理、流通開発まで農業バリューチェーンの最適化により付加価値創出を実現し、持続可能な新たな農業経営モデルの開発に取り組んでいる。
デンソーは、自動車分野で培った技術を使い、農業分野における生産性向上および天候リスク低減の実現を目指し、ハウス内の環境を制御する製品を開発。2015年に「プロファームコントローラー」を発売し、トヨタネ株式会社と連携しながら栽培サポートを行ってきた。また、2019年5月には株式会社大仙、トヨタネと共にセミクローズド型農業用ハウス「プロファームT-キューブ」の発売を予定している。
デンソーと浅井農園、大規模施設園芸分野で合弁会社設立 次世代施設園芸モデル構築へ
2018年08月30日(木) 20時12分
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