センサー付きスーツを試験導入したフォードモーター

フォードモーターは8月6日、工場の従業員の生産性や安全性を引き上げる目的で、スペイン・バレンシア工場にモーショントラッキングを試験導入した、と発表した。アスリートの動きを分析して、トレーニングに利用したりゲームでキャラクターを動かしたりする技術だ。

従業員はセンサー付きスーツを着用する。センサー付きスーツには、ワイヤレス検出ユニットに接続された15個の光センサーを装着。システムは、人が作業中にどのように動くかを追跡し、頭部、首、肩、四肢の動きをモニターする。

このデータを使用して、作業員の姿勢や動作を調整する。従業員の疲労を軽減し、長い一日でも快適に作業できるようになるという。

フォードモーターは、モーショントラッキングを他の工場にも拡大展開することを計画。人間工学技術とデータ駆動型プロセスの導入により、従業員の負担を低減していく、としている。

モーショントラッキング技術の応用