酒気帯び状態でクルマを運転中に単独事故を起こし、現場にクルマを放置して逃走していた男が逮捕された。飲酒運転は認めているが、当て逃げとみなされたことについては否認しているようだ。

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佐賀県警は26日、佐賀県唐津市内で飲酒運転が原因とみられる単独衝突事故を起こし、クルマを現場に放置したまま逃走したとして、25歳の男を飲酒運転などの容疑で逮捕した。容疑の一部を否認しているという。

佐賀県警・唐津署によると、道路交通法違反(酒気帯び運転、事故不申告)容疑で逮捕された男は25日の午前2時35分ごろ、唐津市坊主町付近の市道で乗用車を運転。丁字路交差点を右折した際に曲がりきれず、突き当たりにある民家の石垣に衝突する単独事故を起こし、クルマを現場に放置して逃走した疑いがもたれている。事故による負傷者はいなかった。

男はそのまま徒歩で帰宅。事故を起こしたことを知った家族に連れられ、事故から数時間後に警察へ出頭したが、その際に呼気から高濃度のアルコール分を検出。事故当時も酒気帯び状態だったことを大筋で認めたことから道交法違反容疑で逮捕している。

男は事故前夜(24日夜)に同僚らと酒を飲み、帰宅する途中だった。飲酒運転については容認しているものの、事故不申告については「事故当日中に通報すればよいと思っていた」などとして、当て逃げにはあたらないと主張しているようだ。警察では飲酒した場所や量の特定を急ぐとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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逮捕された男は「事故当日中に警察へ連絡すれば当て逃げにはならない」と供述しているようだが、この認識はもちろん誤りでしかない。物損事故であっても事故直後に通報しなければ「不申告」ということになってしまう。人的な被害が出ていれば「ひき逃げ」ということにもなる。

大昔は「電話を探すために現場を離れた」という言い訳もあったようだが、今は携帯電話も普及しており、自身が持っていない場合でも、現場を通りかかった人から借りたり、通報を依頼することもできる時代だ。