自動車専用道である「横浜横須賀道路」を乗用車が約10kmに渡って逆走を続け、この間に7台の車両と衝突する事故が起きた。

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25日午後5時30分ごろ、神奈川県横須賀市内の横浜横須賀道路下り線を乗用車が約10kmに渡って逆走し、7台の車両と衝突する事故が起きた。6人が重軽傷を負っており、警察は逆走車を運転していた高齢の男を逮捕している。

神奈川県警・高速隊によると、乗用車は浦賀インターチェンジ(IC)から逆走を開始。横須賀IC付近までの約10kmをおよそ15分に渡って逆走状態を維持して走行を続け、この間に対向してきた順走車7台と衝突した。

この事故で順走車に乗っていた男性6人が骨折や打撲などの重軽傷を負い、近くの病院へ収容された。逆走車を運転していた同市内に在住する70歳の男にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕している。

警察の聴取に対して男は「自宅に戻る途中だった」などと供述しており、警察では逆走開始地点の特定を急ぐとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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逆走車は浦賀ICの出口車線から逆走を開始した可能性が高く、逆走中は主に第2車線(追越車線)側を走行していた。上り線を順走していた車両に積載されていたドライブレコーダーは、この車両を上回る速度で走行する逆走車の姿を撮影していた。

すべてのクルマは対向してきており、逆走に気がつかないということもないと思われるのだが、その状態で10kmを走り抜けているということだけでも怖ろしい。