City EV-CONCEPT《撮影 古庄速人》

バンコクモーターショーで、タイ資本の新しいEVブランド「MINE」が産声をあげた。エネルギー関連企業が独自にプロジェクトを立ち上げ、車両事業への参入を目的として3台のコンセプトモデルを初公開。国内外のメディアから注目を集めていた。

公開されたコンセプトモデルは『City EV-CONCEPT』、『MPV EV-CONCEPT』という2台のEVと、電動スポーツカーのモックアップ『Sport EV-CONCEPT』の3台。このほか充電ステーションや、『MICP』と名づけられたモジュラープラットフォームも展示された。これは「Mine Integrated Common Platform」を略したものだ。

「MINE」(マイン)は、太陽光発電や風力発電のプラントを展開するタイのエネルギー関連企業、エナジー・アブソリュート社がモビリティ産業への参入を目指して立ち上げたブランドだ。エナジー・アブソリュートでは2017年にR&Dチームを組織し、マイン・モビリティリサーチ社を設立。そしてタイ人のニーズに応える、メンテナンスが容易で高品質なEVの開発をスタートさせたという。ちなみにマインとは「MIssion No Emission」を略したものだとか。

公開されたコンセプトモデルのうち、シティカーとMPVにはMICPが採用され、走行可能な車両となっている。いずれもリチウムイオンバッテリーを搭載し、最大航続距離はいずれも200km。同社が提案する急速充電ステーションを使えば、15分で80パーセントの充電が可能という。

シティカーの寸法は全長3250x全幅1750x全高1600mmホイールベースは2010mm。バッテリー容量は20kWhで、車体重量は900kg。いっぽうMPVの寸法は全長4100x全幅1750x全高1660mm、ホイールベース2650mm。バッテリー容量は30kWhで車体重量は1200kgと公表されている。

ただし、同社スタッフは「どちらも、あくまでプロトタイプです。これを販売するというわけではありませんよ」と念を押す。そしてスポーツカーはフロアを低く抑えるためにMICPを使わず、独自のシャシーを作ることになるだろうとのことだ。

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