東京モーターサイクルショーを初めて訪れた塩谷立文科相(23日、東京都江東区)《撮影 中島みなみ》

東京モーターサイクルショーの初日、23日の特別公開に塩谷立元文部科学相が訪れ、1時間以上にわたって、展示ブースを見て回った。

塩谷氏は自民党二輪車問題対策プロジェクトチーム(PT)のメンバーでもある。昨年ショーを訪れた座長の逢沢一郎氏の呼びかけに応じて、今村雅弘前復興担当相と共に初めて訪れた。

4階ホールにあるヤマハから始まって、1階に降りて、国内4メーカーのすべてを見回った。中でも、ホンダブースでは、同販売会社「ホンダ・モーターサイクル・ジャパン」加藤千明社長の出迎えを受け、大型プレミアムツアラー『ゴールドウイング』に試乗。17年ぶりにフルモデルチェンジして、少しコンパクトになったものの、変わらぬ威容を誇るその姿に「乗用車みたいですごいね」と、初の乗り心地を語った。

また、スズキブースでは『バーグマンFC(フューエルセル)』の前で担当者の説明に熱心に耳を傾け、「二輪車にも水素燃料車があるんだね」と先進技術への関心を示した。二輪車の水素燃料車は、経済産業省が世界に先駆けて技術基準を策定。スズキがそれに合わせて国内で初めて型式認定を取得した。

塩谷氏と共に初めてモーターサイクルショーを訪れた今村氏は、産業振興の視点から国内市場をもっと強くしなければならないと訴えた。
「何より楽しい。しかも日本の産業の息吹、原点を感じた。日本はモノづくりといわれるが、こうしたチャレンジ精神に満ちた日本の良さを守っていなければならない。二輪車産業が世界に羽ばたけるのは、国内にマザー拠点があるから。駐車対策、免許制度、もっと利用者にとって乗りやすくしなければならない」

この視察には、このほかに金子恭介・衆議院国土交通委員会理事、宮沢博行代議士の総勢5人の国会議員が訪れた。

東京モーターサイクルショーを初めて訪れた塩谷立文科相(23日、東京都江東区)《撮影 中島みなみ》 ゴールドウイングに乗る今村前復興相、加藤HMJ社長、金子恭介代議士(左から)《撮影 中島みなみ》