メルセデスAMGプロジェクトワンとシガレットレーシング 515 プロジェクトワン

メルセデスベンツAMGとシガレットレーシング社は、米国で開催中のマイアミ国際ボートショーにおいて、メルセデス『AMGプロジェクトワン』をモチーフとしたパワーボート、『シガレットレーシング 515 プロジェクトワン』を共同発表した。

メルセデスAMGプロジェクトワンは、メルセデスAMGの創業50周年を記念し、F1技術を搭載した公道走行可能な市販車、「ハイパーカー」として開発が進められているモデル。F1マシン譲りの1.6リットルV型6気筒ターボエンジンをミッドシップに搭載。ピストンやクランクシャフト、電装システムが専用設計となり、エンジンは1万1000rpmと非常に高回転まで回るのが特徴。最大出力は680hp以上を発生する。

この1.6リットルV型6気筒ターボエンジンに、フロント2個(163hp×2個)、ターボチャージャーとエンジンにそれぞれ1個の合計4個のモーターを組み合わせたハイブリッドとし、加速時などにエンジンのパワーをアシスト。ハイブリッドパワートレーンは、システム全体で1000hp以上のパワーを引き出す。EVモードも備えており、最大で25kmのゼロエミッション走行が可能。

トランスミッションは8速の「AMGスピードシフト8」。駆動方式は4WD。メルセデスAMGプロジェクトワンは、0〜200km/h加速6秒以下、最高速350km/h以上の優れたパフォーマンスを実現している。

一方、シガレットレーシング社は1969年創業のラグジュアリーパワーボートのトップメーカー。『シガレットレーシング 515 プロジェクトワン』と命名されたパワーボートは、メルセデスAMGプロジェクトワンがモチーフ。

シガレットレーシング 515 プロジェクトワンには、マーキュリーレーシング製のエンジンを2基搭載。最大出力は3100hpを誇り、水上を最高速225km/hで疾走する。カーボンファイバーを、船体、前方隔壁、キャビンライナー、エンジンハッチ、コンソール、収納ハッチの内部構造ラミネートなどに使用し、大幅な軽量化を図った、としている。

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